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俺らは お互いが嫌いだった
俺よりも友達の多いアイツが 大嫌いだった 向こうもそうだ 自分で言うのもあれだが 頭のいい俺を アイツは酷く嫌っていた。 犬猿の仲だ だからこそアイツと同じ血筋だと 思われたくは無かったんだ。
二ノ瀬 トワ
二ノ瀬トワとして 生活し始めたのはいつからだろうか もう、覚えていないが 俺たちの仲が悪くなった頃だった
双子の弟として、俺は二ノ瀬 兄のアイツは一ノ瀬 共通点があるのも癪だが 違う家系という生活なだけで 俺は快適に暮らせていた。
頭の良い俺は 名門校への進級が決まっていた 誰もが羨むそんな高校 昔から1度教科書を読めばだいたいの知識を得られた俺にとっては 試験など簡単だった。 なによりも、 アイツと同じ学校へ行かなくて済む その事実だけがただ幸せだった。
はずなのに……
二ノ瀬 トワ
マスター
不愉快な機械音と共に 真っ暗な部屋で目が覚める
一ノ瀬 セツ
なによりも絶望的なのは アイツと同じ空間に 閉じ込められていた事だ
マスター
マスター
一ノ瀬 セツ
なにかの間違いであって欲しい。 こんなやつとゲーム? しかもこんな所で? 馬鹿げた話だった。
二ノ瀬 トワ
パニックな訳では無い
ただこいつと同じ空間にいるだけで 吐き気がするんだ
マスター
マスター
俺は小さく舌打ちをした。