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生麦生米生卵
135
𝑵𝒂𝐠𝒊.
33
10
り ~ り 。
364
私は君が笑うのをあの日、初めて見ました
君は昔、表情をあまり見せていませんでしたよね
私はその時、君の顔、笑った顔を見れました
その時はすごく嬉しかった
私と君が出会ったのは、幼稚園の頃でした
私が君の家に遊びに言ったとき、
君の兄、姉と遊んでいましたね
最初の頃はたまに、君の兄、姉と遊んでいるときに少し見るくらいでした
君の兄、姉と遊んでると、君の事も気になるようになって来ました
でも君は遊ぶのを許されていなかったですよね
だから私は誰も見ていない間に君に話しかけていました
なぜいつも遊ばないのか、個性はなんなのか、好きな物はなんなのか、
色々話していましたね
凛音
凛音
凛音
凛音
こんなふうにいつも話していましたね
でも、その時、親の転勤が決まり、君の家に行けなくなってしまいました
そして、再会したのは高校の時でしたね
君は昔と違ってよく表情を見せていましたよね
ただ、再会というよりもすれ違いでしたね
私は君に気がつきましたが、話しかけませんでした
その時はもう
余命が後、1週間でしたから
私は話しかけるのが怖くなってしまいました
どんな表情をするのだろう
悲しむだろうか
色々わからなくて、話しかけるのが怖くなってしまったんでしょうね
君が笑うのを、表情を見た事がなかったからでしょうか
君がこの音声を聞いていると言うことは、この世にはもういません
悲しむのか、怒るのか、私にはわかりません
でも、そんな君に、私は恋をしたのかもしれません
私は君のことが好きでした
いつからかは知りませんが、
思い返して見ると、
恋をしていたのは
初めて喋ったときからかもしれません
今までありがとう
そして、さようなら
コメント
2件
"君"を当ててみてね!
すごく切ない…。幼稚園で出会って、再会した時にはもう自分に時間がなくて話しかけられなかったって、その心の動きが重くて胸にくるね。「君が笑うのを初めて見た」っていう記憶がずっと宝物だったんだろうな。伝えられないまま終わる恋って、読んでて苦しいけど、それだけに余韻が強い。生麦さんの描くこういう静かな別れの物語、すごく好きです。ありがとう。