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コメント
5件
最高でした( ᵒ̴̶̷᷄꒳ᵒ̴̶̷᷅ )最後が特にめっちゃ感動しました....ᐟ
うわぁぁ…めっちゃ感動しました…!とっても面白かったです!ありがとうございました!
夢を見た
大昔の僕と桃くんが
手を繋いでないている夢
きっとこの僕達は、
兵士の僕達なのかもしれない
僕らを眩く照らす月光は
僕の未来を照らしているように見えた
お幸せにね ───
夢の中で、誰かが僕にそう言った
青
AM 3:20
青
突然飛び起きてしまった僕は、 眠気眼を擦る
青
まだまだ眠い僕は、また布団に潜った
愛してる
僕も
また来世で出会おう
約束な
うん、約束
絶対に忘れない
僕も絶対忘れないから
僕が声をかけたとき、
ちゃんと振り向いてね
当たり前だよ
へへっw
…もう、お別れだね
白馬が来た
…今まで幸せだった、
本当に愛しているよ、いつまでも
大好きだよ
さようなら
グッ…
ハァハァ…
ポロポロ
グサッ
ポタポタ…バタン
青
夢の中で、僕と桃くんが泣いていた
青
夢の中で出会った おばあさんの話を思い出す
青
3時頃に起きる前に 耳元でそっと告げられた
『お幸せにね』
という言葉
きっと前世の僕たちが──
青
青
青
そう言って僕は、 学校へ行く用意をした
そして今日は、デートに誘う日だ…!
青
僕は頬をペチッと叩いて気合を入れた
青
橙
橙
青
僕は座っている橙くんに向かって ガッツポーズを見せた
橙
橙
ばしっ
橙くんが僕の背中を叩いた
青
橙
青
青
橙
青
橙
青
青
橙
僕は手を振り、 幸せそうな笑顔の橙くんから離れた
青
昼休み、僕は橙くんに背中を押され、 いつもの場所に来ていた
青
独り言を呟く
桃
青
桃
青
桃
絶対悪いと思ってないだろ…
そんな顔をする僕を他所に、 桃くんはいつも通り僕の横に腰かける
桃
青
桃
青
もしかして、例の…
桃
青
桃
青
青
桃
桃くんは、手を挙げて伸びをし、 爽やかな笑顔をこちらへと向けた
桃
青
青
桃
桃
そう言いながら、お米をつまむ桃くん
青
桃
青
桃
僕はほっぺたを数回つつかれた
青
桃
青
桃
なんやかんやで弁当を食べ切った
そして僕は勝負に出る
青
桃
桃
青
身長差があるので、 僕は自然に上目遣いになる
桃
桃
僕の頭を今日に撫でると、
桃くんは思いっきり僕を抱きしめた
桃
青
青
訳:痛い痛い 離せ!
桃
青
桃
青
桃
青
僕の頭はお花畑
教室に戻ると、 橙くんが表情で察したらしい
よかったな
そう耳元で囁かれたから
桃
青
青
次の日曜日、 僕達はショッピングモールに来ていた
桃
桃
青
僕から誘われたことが そんなに嬉しいのか──
確かにあの夜は 桃くんのLINEの文面だけでも 嬉しさ伝わってきたけど…
青
桃
桃
青
真面目な顔でそう告げる桃くんと
笑いながら突っ込む僕
桃
桃
青
桃
青
青
僕は右耳にだけしている 銀色のピアスを触りながら言った
桃
桃
青
そうして僕達は、 お揃いのピアスを探しに向かった
青
桃
桃
青
青
僕の好みに すっぽりハマったピアスを眺める
桃
そういった桃くんは、 僕の耳にピアスを当てて、 鏡に誘導してくれた
桃
そんなことを サラリと言えてしまう大人はずるい
青
青
桃
青
僕は、人生の中で1番幸せなのでは ないかと思うほどにうれしかった
桃
青
ピアスを持ってレジへ向かった桃くん
それとは別に僕は、 指輪のショーケースを覗いていた
青
僕の目に映ったのは、
細いシャンパンゴールドのリングに、 小さくて澄んだ青色の小さな宝石が 付いているものだった
青
僕がぼーっと眺めていると、 隣から高めの声がした
店員(いい人)
青
青
僕は正直な感想を述べると、 店員さんは優しい笑みを浮かべた
店員(いい人)
店員(いい人)
青
店員(いい人)
店員さんはそう説明すると、 ふっと指輪に細めためで視線を下げた
店員(いい人)
青
青
見ているだけで幸せになれる
そんなものが存在することが
今もあまり実感できない
桃
桃
そこにお会計を終わらせてくれた 桃くんが来た
桃
僕視線を察して見たのだろう、 あの指輪を
青
青
桃
いつになく感傷に浸った声で話す僕ら
桃
そこで桃くんは僕が予測も しなかったことを言い出した
青
青
桃
店員(いい人)
店員(いい人)
桃
店員(いい人)
青
あまりにも店舗が早すぎて いまいち僕はついていけない
桃
青
桃
青
青
青
どうして僕はこういう時に 素直になれないのだろう
桃
桃
桃
桃くんはそう言うと、 僕に思いっきり抱きついてきた
青
目を逸らしてそう言うと、 すんなり離れてくれた
桃
青
桃くんは僕の頭を撫でた
店員(いい人)
桃
そうして桃くんは、 2人分の指輪を買った
青
桃
沢山買い物して、話して、食べて…
あっという間に夜になってしまった
僕の右耳には、今日買ってもらった 銀色のピアスがついている
ぼくの右を歩く桃くんの左耳には、 ピンクゴールドのピアス
いつもよりもピアスをが 綺麗に見えるのは何故だろう
桃
桃
青
青
桃
桃
青
真剣な表情を見せる桃くんは
真っ白な紙袋から箱を取りだした
桃
青
桃くんはドラマのワンシーンのように
肩膝立ちをして箱を開けた
青と金の光が眩しい
桃
桃
桃くんが向ける真摯な綺麗な瞳
それを見つめ、笑顔を作る
青
青
青
僕がそう言うと 桃くんは僕の手を握った
そして器用に逆の手で 僕の右手の薬指に指輪をはめた
桃
桃
青
青
桃
桃
青
そう言って桃くんから箱を受け取る
青
青
青
桃
桃
桃くんほどかっこよくつけるこおは 出来なかったけど
桃くんの笑顔を見れるだけで幸せです
そして僕達の右手の薬指で、
指輪が青く儚く輝いた
ありがとう
青
桃
また心のどこかで、 前世の僕たちが笑っていた
桃
桃くんは優しく笑った
僕ももちろん───
青
青
それに応える
遥か昔から繋がる僕らの愛
それは正に
" 運命共同体 "なのだと、
僕は思います
青
青
青
青
2635年、春
僕は、新任の教師として、 この学校に来た
青
教室を見回すと、
知っているようで知らない人物がいた
?
?
窓際で1番前の席の男子が 声をかけてきた
青
青
クラスの人
青
クラスの人
青
自分でも気付かぬ間に涙が溢れていた
?
青
僕は君の目と手を見て気づいたよ
その青紫色の目と、 銀色の細いリングに付いた 小さな青い石
青
桃
桃
青
これが僕らの、
運命なのかもしれないね
青
そんな言葉が、僕の耳元で響いた
ℯ𝓃𝒹𓂃◌𓈒𓐍