ひとりの王女とひとりの奴隷《完結済み》

注意）今回も結構暗いです。

みんなはとても私に、良くしてくれる

慕ってくれる

それは、とても嬉しい

でもね、時々

つらくなる。

悲しくなる

それって､､､

おかしいのかな？

私って

普通じゃないのかなぁ？

みんなの笑顔は、うれしいのに、

その笑顔が、

時々無性に、

つらくなる

でも私は、この国の、

王女様

弱音なんて吐けないし、

ダメなところは、見せられない。

裏で、努力して、

努力して、

努力して、

表では完璧を装って、

苦しいけど、そうするしかない

だって私は、王女様だから。

国の

"代表"

だから

死ぬまで

"ずっと"

ご飯を食べている時、 家に仕えてくれるみんなに、

息抜きに街へ行きませんか？

と言われた。

疲れているように

見えてしまったの？

大変そうに

見えてしまったの？

自分のために、休むとか

考えられないから

でも、みんなの悲しそうな顔

見たくないから

視察がてらに行こう

そう言った

街はとても楽しい

知らないものがたくさんあった。

でも、

"これは視察"

"これは視察"

遊びではない。

トコトコトコトコ

疲れたな

あっ、＿＿＿と＿＿＿するの忘れてた 帰ったら急いでやらなきゃ終わらない あと、 あと、

ドスｯ

誰かにぶつかった。

見上げるとそこには、

手足の細い、

首に太い首輪をつけた、

少年がいた。

ゴミ？人が？

バコｯ、バキｯ、ボコｯ、

なんで、あのようなことを､､､？

奴隷だからだよｯ

この日私は、

他国の黒い現実を知ってしまった。