2024年7月15日 とある生徒が死んだ。
死因は屋上からの転落だった。
痛々しい体の周りに赤い血が飛び散って 地獄絵図のようになっていたと言う。
光楼高校 ごく普通の学校だ。
休み時間には校庭でサッカーやバスケを。
教室では何気ない会話で溢れていた。
ひとつのクラスを除いて。
2-5組
男女の笑い声が教室を賑やかにしていた。
亜里沙
何この教科書〜
ぼっろぼろじゃーん笑
涼真
亜里沙
芽依
幸翔
なーんにも聞こえねー!
涼真
このクラスは いじめが起きていた。
いじめられているのは一人の少女。 それを複数人で心身ともに傷つけている。
また、他の生徒も見て見ぬふりをした。 注意すると、次はその人がターゲットになるからだ。
最悪な状態だった。
芽依
幸翔
なんでお前に指図されないといけないんですかっ!
亜里沙
ウケるんだけど笑笑
バサッ
彼女の教科書はペンで落書きされ、 ところどころ破かれて、ほぼ使えない状態だった。
そんなゴミ同然の紙束は床にグチャっと へたれていた。
幸翔
返してやったんだぞ!笑
芽依は教科書を拾った。
涼真
あ、もしかして貧乏すぎて買えない?笑
亜里沙
涼真
キーンコーン…
チャイムが鳴り響く
幸翔
亜里沙
涼真
生徒らが全員机に座ったとほぼ同時に 先生が教室に入ってきた。
気まずい空気が教室を漂っていた。 彼女が泣いていたからだ。
それを先生は無視し、号令をかけた。
もはやこの教室は 彼女にとっての拷問部屋なのかもしれない。
もう全てが、終わっている。
終礼のチャイムがなり、部活生は部活動の場所へ、それ以外は帰っていった。
涼真
亜里沙
幸翔
お前らちゃんと見とかんかい!
涼真
芽依
幸翔
幸翔は憎らしい笑顔をその顔に浮かばせながら芽依に近づいた。
幸翔
俺とセックスしよーぜ
芽依
涼真
亜里沙
幸翔
幸翔
幸翔
涼真
幸翔
幸翔
芽依
亜里沙
それはないよほんま
幸翔
俺の方が立場上やねん
こいつをどう使おうが俺の自由やろ?
幸翔
俺に従うのは当然やろ?
芽依
幸翔
芽依
芽依は早足で靴箱から出て、 帰っていった。
幸翔
逃げられたやんけ
お前らのせいやからな!
涼真
亜里沙
幸翔
幸翔
幸翔
俺がだくのにふさわしいやろ!
涼真
幸翔
幸翔
涼真
亜里沙