天使に口付け

前垢でも書いたんだけど ちょっと納得いかなかったんで もう1回

天使に口付け/桃×青

バッドエンド保証します(え)

天使と人間___

それはこの世において 惹かれあってはいけない 存在なのであった

そんな掟を破った ある人間と ある天使の 物語

突然だが 俺の隣で寝ている此奴は 俺の恋人…

恋人？？ いや、人じゃない。

天使だ。

可愛さが天使級とか 天使みたいな彼女 みたいな意味じゃなくて

…あ、いやまぁ それも否定は出来ないんだけど。

ガチ天使。 リアル天使。

何言ってるか分からないって？

俺も分からなかったよ 告白した時に ｢ありがとう、でも僕天使だから…｣ って言われた時の 俺の困惑具合は我ながら 面白かったと思う

今でも正直 よく分かってないんだけど

天使って本来の姿は 羽が生えてるんだけど

人間界に馴染むために 隠してるんだって

傍から見て 人間だと思ってた奴に 突然羽が生えたら キモがられるから

日々頑張って 隠してるって言ってた

俺と二人でいる時は 見せてくれるんだけどね。

｢俺には見せていいの？｣って 聞いたらころん曰く ｢さとみくんといる時ですら 隠してたら疲れて死んじゃう｣ らしい。

ある日、事件は突然起きた

ざわざわ…

｢なぁ見て！ アイツ羽生えてね！？｣ ｢うわ、まじじゃん｣

｢何あれ～、きもーいww｣ ｢人外かよってwww｣

｢待って、さとみもいるくない？｣ ｢アイツは羽ないんだ笑｣ ｢あんな奴の友達とか可哀想ww｣

それからと言うもの 平日はクラスの奴らの 痛い視線に耐え 週末は俺が存分に愛する、 そんな日々が続いた

羽を隠す元気がない日は 家でまったり過ごすこともあったし 元気な日は外に デートへ連れて行ったりもした

壊れるほどに。

君は黙って頬を濡らす

髪を撫でて口付けして 最期の時まで

そして2人 誓い合おう 永遠の日々を。

僕はただ 自分の愚かさを憎みながら

さとみくんが息を引き取る瞬間を 眺めることしか出来ませんでした。