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榁音サトリ
あのドッジボール大会で合計2回
榁音サトリ
そんで、図書委員の整理の仕事で1回
榁音サトリ
あんた、どんだけ助けられるのよ？
結柴イロハ
うぅ…だって……
榁音サトリ
まあ、片思いだし？
榁音サトリ
多少は助けられたいなーっていう気持ちもあるだろうけど…
榁音サトリ
たまには自分から話しかけてみたらどうよ？
結柴イロハ
そんな、無理に決まってんじゃん
榁音サトリ
ダメだよ、イロハ
榁音サトリ
そんな弱気になっちゃ
結柴イロハ
弱気とか、そんな問題じゃなくて、まず私がそんなのできると思う？
榁音サトリ
んまあ〜確かに無理かもね
結柴イロハ
でしょう？
結柴イロハ
だから、向こうから話しかけてくるようにしとかなきゃ
榁音サトリ
それで、助けてもらおうってワケね
榁音サトリ
じゃあ、今までのはワザと？
結柴イロハ
違うよ
結柴イロハ
あれは偶然で…
結柴イロハ
あんなに助けられて、あることに気づいてね
榁音サトリ
何に？
結柴イロハ
私が危なくなった時に、あの人はきっと来るの
榁音サトリ
何よそれ？
榁音サトリ
そんな都合のいいこと、あるわけないわよw
結柴イロハ
あるの！
結柴イロハ
6年になってから、階段での出来事もそうだし、ドッジの事もそう
結柴イロハ
それで今まで痛い目見なくて済んでるんだもの
榁音サトリ
偶然じゃないの〜？
結柴イロハ
なんでそこまで否定すんのかな？
榁音サトリ
いい？アイツはただ気まぐれで助けてるだけよ
榁音サトリ
ヒマだとか、そんなどうでもいい言い訳つけてね
榁音サトリ
ドッジ大会で、あんたを助ける前のアイツを見たでしょう？
榁音サトリ
1組の行動を考えながら避けてた
榁音サトリ
そこでボールが2つに増えて、それでも投げられそうなボールを見ないあんたに気づいて、
榁音サトリ
どうせまだ出番ないし？ヒマだし？
榁音サトリ
ってノリで、助けたのよ
結柴イロハ
そう思うならそれでいいけど
結柴イロハ
私は、これからも助けてもらうんだからねっ
榁音サトリ
ハイハイ、好きにしなさい
教室にて
榁音サトリ
もうすぐチャイム鳴るね
榁音サトリ
男子たちはまだ外で遊んでる
榁音サトリ
ホント子供よねw
結柴イロハ
い、いいじゃない？少しくらい外で遊んでも
榁音サトリ
あらイロハ？なんで男子たちをかばうのかな〜？
結柴イロハ
ど、どうでもいいでしょ？
榁音サトリ
え〜？
古ヶ崎ユイカ
ハルナ…あの2人さっきからどうしたんだろ……？
賢木ハルナ
さあ……？
三林トウマ
確かにヘンだな
賢木ハルナ
なっ、トウマ！？
三林トウマ
え、どうした？
賢木ハルナ
う、ううん、なにも
三林トウマ
どうした、顔赤いぞ、熱か？
古ヶ崎ユイカ
ち、違うよ、大丈夫、いつもの事だから
三林トウマ
そ、そうか…？
ダダダダダダダダダダッ！
榁音サトリ
あ、男子たち帰ってきた！
結柴イロハ
へっ？
榁音サトリ
ギッリギリだね〜、もう少しでチャイム鳴るところだったよ
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
榁音サトリ
あ、間に合わなかったかw
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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