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全員が立ち去った病室

凪は1人ぼーっと窓の外を眺めていた。

ようやく厄介払いが完了したと安心していたのだ。

ガラガラ……

看護師

ちょっと凪くん!?なんですかこの床は!!

すると看護師が部屋に入ってきて床に散らばった紙屑を見てそう言った。

あー、見舞いにきた奴が散らかして帰りました。

看護師

えぇ……?とりあえず片付けましょうか。

看護師がゴミ袋を持って破り捨てられた紙を拾い上げると、

看護師

……凪くん、これ本当にいらないものなの?

いらないものですけど。

看護師

……悪いけど私にはそう思えないわ。ほら、ちゃんと見なさい。

えー、嫌ですよこんなボロボロの紙屑……片付けんのめんどくさい。

看護師

紙屑なんかじゃないわ。ほら、後で取りにくるから。

看護師は床に散らばったボロボロのアルバムを丁寧に拾い上げて机に置いた。

そしてそのまま病室を出て行った。

はぁ……めんどくさいこと増えたじゃん。

凪は億劫そうに大きめの紙切れを見た。

※下手くそな絵が出ます!

そこには制服を着た自分がピースをして弁当を食べている写真が貼ってあった。

隣には無表情でスパイクを持っている自分の写真があった。

へぇ、俺ほんとにサッカーしてたんだ。

そして時々写真の右上に文字が書いている。誰の文字だろうか。

【俺の弁当を食べてる凪! もう少し美味そうに食えよな!】

【凪とのお出かけ!なんやかんや時間通りに来てくれるの偉いよな〜】

っ……(ツキン

何故かその文字を見て頭が痛くなった。

下の方の紙屑を見るとどうやら元々大きい写真であったであろうものが出てきた。

俺はそれを無意識にパズルのように組み合わせて行った。

何やってんだろ、俺。 パズルとかめんどくさいの権化すぎてやろうともしなかったのに。

……できた。

そこで大きな1枚の写真ができた。

今まで凪1人しか写ってないものしかなかったが、これは違った。

ユニフォームを着た自分と玲王が写っており、玲王は自分に飛びついてとびきりの笑顔でピースしていた。

※また下手くそな絵が出ます!

そして左上に文字。

【ついに全国出場!さすがは天才凪誠士郎!このままずっと一緒にサッカーできますように!】

その時頭がまたツキンと痛み、俺は頭を抱えた。

……なんなの、これ。

そしてそれと同時になにか映像が頭に流れ込んできた。

え、何ここ……階段?

玲王

お前すげえな!

あの紫髪が俺に抱きついてきた。

そいつは目を輝かせて俺に何か言っている。

玲王

…………うぜ!

上手く聞こえない。

玲王

………やろうぜ!

後少し、

玲王

サッカー、やろうぜ!

っ……!

頭が今までで1番激しく痛んで俺はうずくまった。

はあっ、はあっ……

そこで頭に強い衝撃が走り、思わず頭を抱える。そしてその瞬間に頭に全ての記憶が戻ってきた。

……レ、オ?

思い出した。全部。レオとの日々。

えっと……なんでここにいるんだっけ?あ、そっか。確か俺車に轢かれて……

そこまで思い出すと、ハッと思い出す。

……レオは?レオどこ?

俺が辺りを見渡していると、

ガラガラ……

……

あ、潔たち……!

4人「っ!?」

凪の顔を見るなり4人はギョッとした反応を見せた。

おかえりなさい!

いや日を跨いでしまった。すみません。今日出すって言ったのに。

絵やばいですよね。どうしても躍動感出したかったけどダメでした。はい。

それでは次の話もお楽しみに!

それではさようなら〜!

記憶と失った大切なもの

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