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8月19日

今日も太陽が照りつける夏の日

額から流れる汗を拭いながら彼は言った

んね、赫ちゃん…

好きだよ、

唐突のその言葉に俺は驚くことしか出来なくて

……なに急に( 笑

思わず笑って返す

本気なんだけど、

…返事は ?

真剣な眼差しで此方を見つめる君

そんな君が可愛らしくて

っ、…( くす〃

つい、笑ってしまったり

笑わないでよぉ…

ごめん〃( 笑

…はぁ、( 笑

笑いながら一息吐いた

そしてそのまま告げる

俺も好きよ、翠ちゃん

ッッ……ほんと ?

目を見開いて驚いた様子

この答えがくるとは思っていなかったのだろう

どっきりじゃない…よね ?

どっきりでこんなことしねぇよ、悪趣味過ぎるだろ( 笑

まぁ、赫ちゃんは意地悪なフリして優しいもんね

うっせ、( 笑

汗を拭きながら笑って応える

じゃあ…これからよろしくね( 微笑

……ん、( 頷

見慣れたはずの君の微笑んだ顔は

いつもよりも輝いて見えた

8月26日

あの告白から1週間が経った日

俺らは海に来てテンションが上がっていた

翠の水着姿いいわ~( 笑

ぇえ…? /( 笑

ひ、赫ちゃんだって…かっこ可愛いしから !!

そおすか…? /( 笑

だからお互いに恥ずかしい台詞も言ってしまう

それにしても暑っついねぇ"~

海来たいつったのお前だろ ?

んやなんか、今年の夏は一段と暑い気がする…

……ま、んなこといいから海入ろ~や

海と同様、青い空を眺めながら呟く君の手を引いた

…よし、赫ちゃん泳ぐの対決しよ !

俺泳げねぇんだけど…?

えなに、わざとですか ?

うん、ちょっと意地悪してみたくて( 笑

むっ……( 怒

俺一人でかき氷食ってくるし、( ぷい

ごめんよォ~ !( 泣

っふは、別い~よ( 笑

ただひたすらに楽しかった

この時間がずっと続いて欲しい

もうあの時間は来なくていいから

8月31日

翠の家に行く前に、2人でコンビニへ買い出しに出掛けた

ふと、分かれ道の際に翠が立ち止まった

ん、翠どうしたん ?

ぇ、あの…あっちの道から行かない ?

いつもは通らない道を指さして促してくる

いつものコンビニそっちじゃないけど…

いや、でも…たまには違うとこも良くない ?

俺あのコンビニのカットパイン食いてぇんだけど、

っ、実はあっちのコンビニね、俺も赫ちゃんも好きそうなスイーツが販売されるらしくてさ !

やけに必死だ

いつもなら「赫ちゃんが良い方にしようか」なんて言うのに

珍しいけど何回も見た

今回はとても必死すぎる

……翠、

んっ、なに ?

一旦さ、あの公園で話さねぇか ?

ぃ、いいけど…

俺達は手を絡めて公園のベンチへ向かった

2人並んでベンチに座る

無言のまま数分過ぎた頃に俺が口を開く

翠、お前何か知ってんだろ ?

……別にっ、なにも…

目を逸らしてたどたどしく応える

…俺さ、もう分かってるから

っ、……

ピクリと体を反応させるがこちらへ目を向けてくれない

それでも俺は言葉を続ける

俺……いや、俺達はさ

ッ、赫ちゃんやめてッッ…

俺達は…何度も何度も、

やめてよ赫ちゃん"ッッ !!

必死に言葉を遮ろうとする翠を無視して

俺は言葉を言い放った

繰り返してるんだろ ?

8月19日から、今日までを

……ッ、

俺の言葉を聞いた瞬間、翠が此方を向く

そして、少し躊躇ってから首を縦に振った

やっぱりか……

…因みに、これで何回目 ?

107回目…

そんないってんの( 笑

俺は笑ってみるが翠は深刻そうな顔だ

俺はっ、赫ちゃんと居れるならそれでいい…

だからこのまま繰り返してっ、

翠、

ヒステリックになりそうな翠に声をかけた

……どうしたの ?

柔らかい口調で尋ね返す翠

一呼吸おいて俺は告白する

俺は2108回、お前を失ってる

……ッッ ?!

そりゃ驚くよな、俺も驚いてる…

目を伏せて俺は淡々と語る

お前は多分、2001回目くらいで気付いた

だから感覚的には少ないんだろうけど…

翠が死ぬ度、俺は繰り返してる

そして俺が死ぬ度、お前は繰り返してる

ならどっちも死ななければ…

1017回目に試したけど無理だった、

死なないようにする度、不可解なことが多発する

まるで無理矢理にでも死なせるようにな、

っ、じゃあどうすれば…

簡単だよ、

最初から無かったことにすればいい

無かったことに…?

俺とお前が付き合わなければ海に行くこともコンビニに行くことも無かったんだ、

だから次は…付き合わない

……、

翠は黙りこくったまま

俺だって苦しいよ、

辛いよ、

お前からの告白とか嬉しすぎて飛び跳ねたいよ、

それでも、もう繰り返したら駄目だって思う、だから…

だからッ……、( 泣

やっぱり俺は弱い

だからこうやってすぐ涙が溢れる

赫ちゃんっ…、( ぎゅっ

俺は"っ、お前が好きだよ…

ずっとずっと大好きだからッ、

忘れんなよ…?( 泣笑

俺が告げると翠も涙を流し始めた

俺も、赫ちゃんのこと大好きだからっ"……

赫ちゃんも…忘れないでね ?( 泣

……じゃ、俺が逝ってくるわ

またね、翠

……ッ、うん !( 頷

8月19日

今日も太陽が照り付ける夏の日

額から流れる汗を拭いながら彼は言った

んね、赫ちゃん…

………ううん、やっぱなんでもない

え、なになに気になるんだけど( 笑

いや、今はまだ言わないでおきたいから

ふ~ん ?

じゃ、いつか言えよ( 笑

いつか、ね( 笑

俺達は待ち続けるだろう

8月31日が来るまで

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コメント

1

ユーザー

初コメ失礼します!めちゃくちゃ好きです!

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