先生
愛璃さんが……
先生
亡くなりました。
有珠ーアリスー
は……?
珠夢ーミムー
愛璃……が?
先生
昨日の夜、交通事故で……。
愛璃の葬式。
棺の扉は閉められていて、顔は見えない。
有珠ーアリスー
愛璃……愛璃……!
これでもかと言うほど泣いた。
大好きな友達が、いなくなった。
珠夢ーミムー
……。
珠夢は涙の1粒も流さずに棺を見つめている。
有珠ーアリスー
悲しくないの……?
珠夢ーミムー
……かなしくない。
珠夢ーミムー
全然。
有珠ーアリスー
……。
珠夢ーミムー
なんで泣けないんだろうね。
有珠ーアリスー
別に……無理に泣く必要なんてないよ。
珠夢をそっと抱き締めた。
ここは、一体どこなのでしょうか。
???
さあ、目覚めるのだ。
誰の声?
神
目覚めたか?愛璃よ。
愛璃……?
神
そなたの名前だ。
何を言っているのですか?
私は──