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最後の僕はそう言う水くんなんて大嫌いやけどな。が刺さった߹߹
2side
あれから数時間後
あ、そういえば今日僕の誕生日だ。
あまり考えたくないけど、
そういやお兄ちゃんがいない。
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ふとテレビに視線が行く。
テレビ
テレビ
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テレビ
テレビ
テレビ
テレビ
テレビ
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まさか…
お兄ちゃん…?
小学生の僕にも、意味は分かった。
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涙が溢れ出てきた。 そりゃそうだ。
色々な気持ちが混ざりあって、 自分の気持ちが分からなかった。
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電話をかけようとした。
僕は携帯を持っていなかった。
数年前に聞いた お兄ちゃんの携帯番号も 思い出せない。
電話
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何処からの電話かは、 見なくても分かった。
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電話
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電話
電話
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外は雨が降っていた。
傘もささずに ただひたすら走り続ける。
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両親を頼ろうと思ったが、 そもそも両親は既に亡くなっていたことを思い出す。
…そう、 お兄ちゃんと全く同じ…
大型トラックでの交通事故。
勿論頼れる親戚もいない。 両親が絶縁したからだ。
一人で病院に向かうのなんて 初めてだ。
いつもお兄ちゃんが一緒だった。
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山村さん(女装好き 23歳 独身)
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山村さん(女装好き 23歳 独身)
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山村さん(女装好き 23歳 独身)
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タッタッタ…
夢中で走った。
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そこには、 見たことのない顔で眠っている お兄ちゃんがいた。
今まで自分がやってきたことに 後悔する。
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お兄ちゃんなんて、 大嫌いだもん!
あの時僕が言った言葉が脳裏によぎる。
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数ヵ月ぶりに聞いた お兄ちゃんの声。
今までよりずっとずっと、 優しい声色だった。
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涙でお兄ちゃんの顔がぼやける。
嬉しくて嬉しくて、 たまらなかった。
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お兄ちゃんは、 話すのもしんどそうだった。
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お兄ちゃんは、瞼を閉じた。
数分後、
最悪な音がなった。
ピィーーーーー…
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青ざめたお兄ちゃんを抱きしめた。
もうちっとも動きやしない。
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お兄ちゃんも、2くんのこと、 大好きやで。
何処かでそう聞こえた気がした。
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僕、 お兄ちゃんに逢いに行きたいよ。
たとえ戻れなくても。
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お兄ちゃんが悲しそうな顔を しているような気がした。
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僕はそう言う2くんなんて、 大嫌いやけどな。
ーENDー