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※注意※ ネタバレ含まれてます。 主の好きなシーンを書いてます。 一次創作です。 とても長くなります。
苦手な方は "今すぐに"お下がり下さい。
では、スタート。
【-境目線-】 〜夜道〜
天竜 境
天竜 境
天竜 境
天竜 境
天竜 境
近くから、俺に似た声が聞こえた。 だが、幼く聞こえた。
天竜 境
天竜 境
とりあえず俺は声がする方へ行く。
向こうは白い霧のようになっていて 俺はその中に呑まれるように 進んで行った。
そして俺はその場から姿を消した。
〜???〜
天竜 境
天竜 境
天竜 境
足は止まることなく、 歩き続けている。
段々、心と体が離れていくような そんな感覚になっていく。
……無心、という言葉が 正解なのだろう。
天竜 境
天竜 境
天竜 境
不気味なくらい、 止まらない足は、何処へ行くのだろうか。
暫くすると、俺は暗い森らしき所で 足を止めた。
天竜 境
天竜 境
声が消えると、目の前に 少女が現れた。
灰色がかってる白髪。 今にも光り出しそうな青白色の瞳。
月光に照れされて、 彼女は小さく笑っていた。
トリウィア
天竜 境
トリウィア
トリウィア
天竜 境
トリウィアだった。 彼女は、ふわりと浮かぶと 俺の顔を見て笑顔で告げた。
トリウィア
天竜 境
ついには、心と体が 離れていったような気がした。
今、俺は何をしていたのだろう? 今、俺は何処にいるのだろうか? 記憶が曖昧になっていく。
トリウィア
トリウィア
トリウィア
瞳が青白く光る。 心が離れてしまった俺は その瞳の光を浴びてしまっていた。
〜???〜
天竜 境
気が付けば、全く知らない所に 立っていた。 森のようだ。空を見れば、満月が見える。
天竜 境
天竜 境
天竜 境
天竜 境
天竜 境
俺はその辺りを歩く事にした。 何処からでも人の気配はする。
……さっきまで、 俺は何をしていたのだろうか。
確か、何も考えてなかったのだろうか。 そこだけ記憶は無いが、 心と体が離れていくような 感覚になった事は覚えている。
暫く歩いていくと、 人が呼びかけるような、そんな声が 聞こえてきた。
天竜 境
天竜 境
何かの人々
何かの人々
天竜 境
雷天竜……それは、 俺が、リ・バーストした時の姿だ。
俺の方に向かって走ってくる人々。 俺の事だ、と確信した。
人々は武器を持っていた。 何かの反射神経なのだろうか、俺は いつの間にか逃げ出していた。
何かの人々
天竜 境
人々は俺を追う。 俺は何かしたのだろうか。
俺の事を雷天竜と呼んで 武器を持ちながら追いかけてくる。
天竜 境
天竜 境
何かの人々
天竜 境
何故か能力が使えなかった。 出そうとしたが、 魔力として反応しなかった。
逃げていると、上から 輪っかみたいなものが落ちてきた。 俺はその輪っかに嵌められた。
天竜 境
何かの人々
何かの人々
天竜 境
天竜 境
人々は、俺を残忍な眼差しで見る。 ……人じゃないような、そんなものを 見るような目だった。
天竜 境
何かの人々
何かの人々
記憶にない人達から言われる。 本当の姿ってなんだろうか?
俺は何もしてないはずなのに。
俺は……。
天竜 境
無意識に、瞳が黄色に強く光った。 炎のように見える。
すると、曇っていない空から 雷撃が落っこちてきた。 軌道は、俺の方だった。
──────ドカーン!!!!!!
雷天竜(天竜 境)
雷撃に当たると、俺の体は 雷天竜へと、変貌した。
輪っかをいつの間にか 壊してしまっていた。
何かの人々
銃声や武器を投げるような音がした。 だが、俺はそれを雷撃で消してしまった。
雷天竜(天竜 境)
雷天竜(天竜 境)
ついには、空も曇り始めた。 空模様がどんよりとする。
雷天竜(天竜 境)
気が付けば、森はそこら中、 電流が流れていた。 雷撃がドカーンと落ちてくる。
何かの人々
雷天竜(天竜 境)
人々は、なにか飛ばすと 俺の首に首輪が付けられ、 動きが鈍くなる。 手足にも鎖が纏われた。
雷天竜(天竜 境)
ジャラジャラと鎖の音がする。
何かの人々
雷天竜(天竜 境)
雷天竜(天竜 境)
また雷撃が地面に直撃する。 森が火災現場となる。 そして地面は割れる。
人々の叫び声も聞こえてきた。 翼を動かすと、強風が辺りに 吹いてくる。
雷天竜(天竜 境)
何かの人々
雷天竜(天竜 境)
また雷撃が落ちる。 人々が次々とやられていく。
その様子を トリウィアは見ていた。
トリウィア
トリウィア
トリウィア
トリウィア
トリウィア
トリウィア
トリウィアは、狂ったように笑う。 笑い声が響き渡る。
トリウィア
トリウィア
トリウィア
俺は、首輪と鎖をちぎって 空へ飛んだ。
雷天竜(天竜 境)
雷天竜(天竜 境)
雷天竜(天竜 境)
瞳の黄色が強く光る。 ……その姿はまるで……。
雷天竜(天竜 境)
──────ドカーン!!!!!!! 『天を破壊する竜』のようだった。
た……。
……す……。
──────たすけて……。
離れてしまった心の俺は 暗闇の中で 『眠りについてしまった』
【-命(主人公)目線-】 〜道端〜
遺騎治 命
実は境は、昨日の夜、戻ってこなかった。 朝も来なかった。
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
まさかのタイミングでレグルスが 来てしまった。 僕は急いで逃げる。
レグルス
レグルス
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
レグルスは、空を見て愕然としてる。
遺騎治 命
僕は不思議に思い、 レグルスと同じように空を見てみる。
遺騎治 命
さっきまで晴れていたのに、 急に空が曇った。 怖いくらい……黒い雲だった。
レグルス
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
レグルス
遺騎治 命
レグルスは道路を見る。 すると、道路が急に暗くなり 何かの影が伸びる。
レグルス
レグルス
すると、レグルスは突然 僕を担いで、勢い良く走り出した。
遺騎治 命
遺騎治 命
後ろから、影が追ってる。 シャァァァァァア!!! という声が聞こえる。
レグルス
レグルス
レグルスは、影に向かって 炎の攻撃を飛ばした。 それと同時に斬撃が、飛んできて レグルスに腕に喰らう。
レグルス
レグルス
その炎が爆発すると 僕らは一気に飛ぶ。
遺騎治 命
レグルス
すると、レグルスは 僕を連れて路地裏に行った。
〜路地裏〜
レグルスは、僕を降ろすと 痛そうに腕を抑える。
レグルス
レグルス
遺騎治 命
レグルス
レグルス
遺騎治 命
僕は咄嗟に、大きめなハンカチを 出すと、無理やり レグルスの手首を掴んだ。
レグルス
遺騎治 命
僕は、ハンカチをレグルスの腕に 回して、ぎゅっと縛った。
遺騎治 命
レグルス
レグルス
遺騎治 命
相手は敵なのは分かってる。 でも、僕は助けたかった。 あのまま血が止まらなかったらって 考えると、とても怖かった。
遺騎治 命
レグルス
レグルスは、瞳を丸くした。 この後、何も言い返してくることなく 僕を見ていた。
遺騎治 命
レグルス
レグルスは、僕のハンカチを 不思議そうに見つめていた。
僕は話題を変えるように レグルスに話しかけた。
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
レグルス
レグルス
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
僕は直ぐに思い出した。 ……トリウィアの事を。
トリウィアはある予告を境にしていた。
『いつか、君の心を奪いに行くからねっ!楽しみにしててねっ♪』
遺騎治 命
レグルス
レグルス
遺騎治 命
レグルス
レグルス
レグルス
レグルス
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
レグルス
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
レグルス
遺騎治 命
レグルス
レグルスは、ハンカチを解く。 どうやら止血は出来たようだ。 安心はした。
レグルスは気まずそうに、 ハンカチを持つ。
レグルス
遺騎治 命
レグルスは、それだと流石に……と 思ったのだろうか、持ってたビニール袋に僕のハンカチを入れると僕に返した。
レグルス
レグルス
目を横にしながら言うレグルスを 見て、実は優しいのでは、と 思い始めてしまった。
レグルス
レグルスはハンカチを返した後、 僕に背中を向けて 去ろうとした。
僕は、境を助けたい。 なら、境の事を知ってる彼らを……。
一人じゃ、止められないなら 人数が増えた方が止められる!
そう思った僕は、レグルスに 向かって、言った。
遺騎治 命
レグルス
レグルスは足を止めて 顔を横に向けて僕の方を見る。
遺騎治 命
僕は心を落ち着かせながら レグルスに話を続ける。
遺騎治 命
遺騎治 命
無理なお願いなのは分かっている。 相手は敵だから。 でも、僕は協力してくれる事を 信じている……!
遺騎治 命
レグルスは瞳を丸くしたが、 その後、呆れたように僕を見る。
レグルス
レグルス
レグルス
レグルス
予想通りの答えが返ってきたが 僕は飽きらめなかった。 大丈夫、レグルスなら協力してくれるはずだから……!!!
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
レグルスはまた瞳を丸くした。 瞳が小刻みに動いている。
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
レグルス
レグルスは気まずそうにしたが 体を僕の方に向けて 真っ直ぐ、僕の顔を見た。
レグルス
遺騎治 命
レグルス
レグルス
遺騎治 命
僕は希望の光が見えたような気がした。 嬉しくて、つい泣きそうになった。
あんなこと言ってるけど 実はレグルスも助けたいのだろう。 オーラから、そう察せた。
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
遺騎治 命
そう思った時、 丁度『その人』のオーラがした。
震えるぐらい怖いオーラの人。 ……その人は……。
ウラヌス
遺騎治 命
レグルス
ウラヌス
相変わらず無表情の彼は 僕に視線を向けた瞬間、怖さが体に走る。
もう一人手伝ってほしい人が居る。 その人が、ウラヌスだ。
ウラヌスは、境の事を良く知っている 人物の一人だ。
だから、僕はどうしても ウラヌスには手伝ってほしいと 思っている。
ウラヌス
レグルス
レグルス
ウラヌス
ウラヌス
ウラヌス
レグルス
ウラヌス
レグルスは僕の方を見る。 まるで、アイコンタクトを とるかのように。
遺騎治 命
ウラヌス
ウラヌスは、無表情で僕を見る。 僕は怖いと思ったが それでもこれは決めた事だと 必死な想いで話す。
遺騎治 命
ウラヌス
遺騎治 命
ウラヌス
ウラヌス
遺騎治 命
レグルス
ウラヌス
レグルス
ウラヌス
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
僕が言うと、 空の方から雷の音が聞こえてきた。
急がないと……。 この世界が壊れちゃう!!!
遺騎治 命
ウラヌス
ウラヌス
相変わらず無表情だが さっきより柔らかく見えたような 気がした。
ウラヌス
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
ウラヌス
遺騎治 命
ウラヌス
ウラヌス
遺騎治 命
ウラヌス
レグルス
路地裏からは空が見える。 黒い雲が集まり、まるで夜のような 状態になっていた。
そして、雨がぽつりぽつりと 降り出した。 やがて、激しく降ってくる。
雷もゴロゴロと言い出した。 この街に嵐がやってきたかのように。
レグルス
レグルス
ウラヌス
レグルス
レグルスはそういうと 海色に瞳を光らせた。 そして、体が光って、大きくなって、 彼は『星の獅子』となった。
星の獅子(レグルス)
上級の上級の仮人間でないと 姿を変えることが出来ない リ・バーストというものだった。
ウラヌス
遺騎治 命
ウラヌス
ウラヌス
星の獅子(レグルス)
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
ウラヌス
ウラヌス
遺騎治 命
そこまで教えてくれるのか。 ウラヌスも実は良い人なのだろうか。
星の獅子(レグルス)
ウラヌス
遺騎治 命
よく見れば、ウラヌスは 獅子の顔に手を触れていた。 それが関係しているのだろうか。
するとウラヌスは 獅子の顔から手を離すと 僕をひょいっと持ち上げた。
遺騎治 命
ウラヌス
そして、僕らは獅子の上に乗った。 ふさふさしていて不思議だった。
ウラヌス
遺騎治 命
遺騎治 命
ウラヌス
遺騎治 命
ウラヌス
遺騎治 命
星の獅子(レグルス)
遺騎治 命
ウラヌス
遺騎治 命
星の獅子(レグルス)
星の獅子(レグルス)
星の獅子(レグルス)
そう言ってレグルスは 僕らを背中に乗せたまま 空へ飛びたった。
大雨の中、雷の音が聞こえる 空の中を僕らは飛んでいた。
遺騎治 命
ウラヌス
遺騎治 命
星の獅子(レグルス)
ウラヌス
ウラヌス
ウラヌス
ウラヌスの右腕が、僕のお腹の方に来る。 金色の腕輪が綺麗に光る。 そして、しっかりと固定した。
遺騎治 命
遺騎治 命
星の獅子(レグルス)
星の獅子(レグルス)
そして僕らは暗雲の中に入った。
辺りは真っ暗だった。
雷の音がする。 風もとても強かった。
ゴロゴロ……ドカーン!!!
その空の中を僕らは進む。 獅子は足をとめずに 雲の中を走っている。
それでも 振り落とされないように 僕はしっかりと掴まっていた。
遺騎治 命
そして、僕らは 暗雲の中を突き抜けて行った。
〜雲の先〜
遺騎治 命
ウラヌス
遺騎治 命
暗雲を超えると ほんの少しだけ太陽の光が 照らされている空間についた。
星の獅子(レグルス)
そこは、魔力が固まったような場所 のような感じだった。 確かにそこから、境の魔力を感じた。
ウラヌス
星の獅子(レグルス)
遺騎治 命
星の獅子(レグルス)
向こうを見ると、居ないはずだった 何かの大きな白い竜が居た。
ウラヌス
星の獅子(レグルス)
遺騎治 命
遺騎治 命
雷天竜(天竜 境)
ウラヌス
ウラヌスは少し目を細めた。 そして、僕のお腹から腕を離すと言った。
ウラヌス
ウラヌス
星の獅子(レグルス)
ウラヌス
ウラヌス
ウラヌス
遺騎治 命
ウラヌス
ウラヌス
ウラヌス
遺騎治 命
ウラヌス
星の獅子(レグルス)
遺騎治 命
ウラヌスは、その場でジャンプすると リ・バーストした。 暗黒竜になったのだ。
暗黒竜(ウラヌス)
雷天竜(天竜 境)
この二人は、仮人間だと 最上級レベルでとても強い。 攻撃をするとその場の空気が揺れる。
遺騎治 命
星の獅子(レグルス)
遺騎治 命
レグルスは攻撃が当たらないように 上手く避けながら 魔力の集まりまで空の中を走る。
その中で、僕は雷天竜を見る。 何も感じない『無』のオーラだった。
いつもの境の『優しいオーラ』は どこにもなかった。
遺騎治 命
雷天竜(天竜 境)
暗黒竜(ウラヌス)
二体の居る空間を過ぎたので 後ろから空気が揺れる感覚が 襲いかかった。
遺騎治 命
星の獅子(レグルス)
ずっと走り続けて、 ついに、魔力の集まりまでついた。
そこはまるで広場のようで、 真上に今にも沈みそうな暗い雲が あった。その中から境の気配がする。
レグルスは、元に戻る。
レグルス
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
そう思った瞬間だった。 女の子の声がした。
トリウィア
遺騎治 命
レグルス
トリウィア
トリウィア
トリウィアは暗黒微笑をしていた。 怪しげに笑うその顔は 小学生な見た目でもとても怖かった。
トリウィア
レグルス
レグルス
トリウィア
トリウィア
その言葉を堂々と笑顔で言うから 余計怖さが襲いかかった。
遺騎治 命
トリウィア
トリウィア
遺騎治 命
レグルス
トリウィア
トリウィアの瞳が青白く光る。 気が付けば、目の前が真っ暗になった。
〜???〜
遺騎治 命
トリウィア
遺騎治 命
境は鎖に繋がれていて 気を失っているのだろうか まるで死んでいるように座っていた。
天竜 境
トリウィア
トリウィア
トリウィア
トリウィア
遺騎治 命
トリウィア
少し絶望的な気持ちになった。 今、境は大丈夫なのかも分からない。
遺騎治 命
トリウィア
遺騎治 命
トリウィア
遺騎治 命
そういうと、境の体を包むように 鎖が闇の塊となり、 境を溶かしていく。
遺騎治 命
咄嗟に動いたが、 彼の体に触れられなかった。 まるで、『透明人間』のように。
トリウィア
トリウィア
遺騎治 命
遺騎治 命
泣きそうになった。 早く……助けてあげたい……。
そう思った時、境はほんの少しだけ 瞳を開けた。 彼は震えるような弱々しい声で こう言った。
天竜 境
天竜 境
境は段々闇に呑まれていく。 僕は怖くなった。 これが夢なら……現実の境は……。
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
境がそれを聞いて、涙を一滴 零したのが見えた。
遺騎治 命
天竜 境
境が闇に呑まれてしまった。 その瞬間、目の前が真っ白になった。
気が付けば、攻撃が目の前にあった。
レグルス
遺騎治 命
目に見えない速さで 気が付けば僕はレグルスに抱えられ 攻撃から避けていた。
トリウィア
トリウィア
レグルス
レグルス
トリウィア
トリウィア
トリウィア
レグルス
トリウィア
トリウィアはまた魔法を飛ばす。 レグルスは僕を抱えたまま また避ける。
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
僕は、レグルスにしっかり掴まりながら 頭上にある暗雲を見る。
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
遺騎治 命
レグルス
レグルス
レグルス
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
レグルス
レグルス
レグルスは、トリウィアからの 攻撃を避けながら、 スピードをつけていく。
息が出来なくなるくらいまで 速くなると、レグルスの瞳は 海色に光り出した。
レグルス
遺騎治 命
レグルス
レグルスは僕を勢い良く 暗雲の中へと飛ばした。
トリウィア
トリウィアが僕を追おうと飛ぼうと した時、レグルスはトリウィアに 炎の魔法を飛ばした。
レグルス
レグルス
トリウィア
トリウィア
そんな声が聞こえる中、 僕は暗雲の中を通っていく。
スピードは変わらない。 ずっとずっと、 上に飛ばされている感覚だ。
早く……助けてあげないと!!!
『たす……け……て……』
境のあの弱々しい声を思い出した。 いつも僕は境に助けられているんだ。 だから、だから……!!!
今度は僕が救うんだ! 絶対に境を助けるんだ!!!
〜???〜
遺騎治 命
気が付けば僕は、ある建物の前に やってきたようだ。
遺騎治 命
遺騎治 命
遺騎治 命
僕は急いで境の居る場所を探す。 境のオーラを探りながら 足を動かす。
走っていくと、境の気配がとても強く感じた部分があった。
遺騎治 命
そこで足を止めると 僕は辺りをきょろきょろとする。
遺騎治 命
とりあえずその場を歩くと 鏡があった。
遺騎治 命
鏡は光ってるように見えた。 気が付けば僕はそこへ歩いていた。
そして……。
遺騎治 命
僕は鏡の中に入ってしまった。
鏡の中は 夢の中で見た空間と同じ所だった。
牢獄のような所だった。
だが、夢で見たものより 広かった。
遺騎治 命
とりあえず名前を呼んでみると 境のオーラがふわりと感じられた。
遺騎治 命
僕は上の方を見る。 なんとそこには、鎖に吊るされている 本物の境が居たのだ。
遺騎治 命
天竜 境
まるでマリオネットのようだった。 鎖が糸のように見える。 身体中に鎖が巻かれている。
遺騎治 命
天竜 境
天竜 境
天竜 境
天竜 境
遺騎治 命
天竜 境
僕からでもよく見えた。 境は、泣いていた。
早く此処から出たい。 早く此処から逃げたい。 早くこの身を解放したい。
『助けて』というオーラが 一気に伝わってきた。
遺騎治 命
天竜 境
天竜 境
夢で見たのと同じように 境を捕らえている鎖は闇の塊となる。
すると、境を侵食するように 闇が境を中に取り込もうとする。
それと同時に、境の黒い宝石が 僕の所に落っこちてきた。
遺騎治 命
境以外が触ると痛みが走るはずの その宝石は、僕が触っても 痛みは走ってこなかった。
宝石を失えば、仮人間は 思うように能力が使えない。 つまり、今、境は弱体化状態だ。
遺騎治 命
遺騎治 命
僕はそう思い、ハイジャンプして 境の所まで行くが……。
ビリビリビリ……ッ!!!
闇が雷を作り 僕に攻撃して、境から離した。
遺騎治 命
天竜 境
天竜 境
天竜 境
遺騎治 命
僕は起き上がりまた飛ぶ。 そしてまた落とされる。 その繰り返しだった。
遺騎治 命
──────。
暗黒竜(ウラヌス)
雷天竜(天竜 境)
暗黒竜(ウラヌス)
暗黒竜(ウラヌス)
暗黒竜(ウラヌス)
雷天竜(天竜 境)
──────。
トリウィア
レグルス
トリウィア
レグルス
レグルス
トリウィア
トリウィア
レグルス
レグルス
レグルス
レグルス
何度も何度も離される。 痛い……でも無傷の体の僕は 何度も挑む。
遺騎治 命
天竜 境
急がないと、境が死んじゃう!!! 時間との勝負だった。 境は闇と葛藤しているのに。 僕もやらないと……!!!
遺騎治 命
遺騎治 命
すると境の黒い宝石と 僕の白い宝石が光り出した。
闇の雷撃を喰らわれたが 痛みを感じないような気がした。
天竜 境
境が闇に呑まれてしまう 数秒前に。
──────パシンっ!
僕は、境の手を握れた。 境は瞳を丸くしていた。 また涙が一滴、零れ落ちている。
遺騎治 命
遺騎治 命
天竜 境
僕は境の左手を握っていた。 黒い宝石を彼の小指に嵌める。 指輪のようになっているから すぐに嵌められた。
これで、境は元の力が出るはず!!!
僕の予想は当たっていて 境の瞳が黄色に強く光る。 僕の瞳は白色に強く光る。
遺騎治 命
天竜 境
白と黒の宝石はお互い強く光っている。 闇を打ち消すように 強く強く、希望のように光っている。
──────。
雷天竜(天竜 境)
雷天竜(天竜 境)
暗黒竜(ウラヌス)
暗黒竜(ウラヌス)
暗黒竜(ウラヌス)
暗黒竜(ウラヌス)
暗黒竜(ウラヌス)
暗黒竜は、雷天竜を消すように 噛み付く。 すると、雷天竜が光になるように 姿を消した。
──────。
レグルス
トリウィア
すると、トリウィアの瞳が 爆発するかのように眩しく光る。
トリウィア
トリウィア
トリウィア
レグルス
レグルスはトリウィアが 暴れ出す前に炎の中に閉じ込めた。
トリウィア
レグルス
そしてレグルスはトリウィアを 無理やり転移させた。
境が闇から少しずつ出てくる度、 この空間にヒビが出来るような 気がした。
遺騎治 命
天竜 境
真っ白な光と真っ黒な光。 モノクロのような感覚になる。 でもこれは闇を打ち消していく。
もう少し……!!! もう少し……っ!!!!!!
──────そして。
遺騎治 命
天竜 境
僕は境を闇から出す事が出来た。
それと同時に……。 バキッ!!! と空間が壊れるような音がした。
すると、空間は破裂して 空へと変わった。
遺騎治 命
遺騎治 命
天竜 境
境は僕を抱えた。 二人で空の中を落ちていく。
ゆっくりと落ちているような気がする。 僕は今、目の前にある 優しいオーラで泣きそうになる。
遺騎治 命
風で僕の涙は、空で美しく光る。 二人で落ちていると 何かが僕らを背中に乗せた。
暗黒竜(ウラヌス)
遺騎治 命
遺騎治 命
ウラヌスが僕達を受け止めて くれたようだ。
天竜 境
遺騎治 命
天竜 境
遺騎治 命
遺騎治 命
久し振りに見たような感覚になった。 境の優しい笑顔を。
嬉しくて、泣き出してしまった。 思わず、境に抱きついてしまった。
遺騎治 命
天竜 境
天竜 境
境は僕を優しく抱き返してくれた。 僕らはそのままレグルスの所まで飛ぶ。
ウラヌスが着地すると 僕らは降りた。
ウラヌスは元の姿に戻る。
ウラヌス
天竜 境
レグルス
遺騎治 命
天竜 境
ウラヌス
天竜 境
天竜 境
レグルス
レグルス
ウラヌス
レグルス
やっぱりこの二人は仲が良いんだな。 と心の底から思えた。
遺騎治 命
遺騎治 命
レグルス
ウラヌス
ウラヌス
ウラヌス
ウラヌスは下の方を指さした。 彼の言う通り、暗雲は段々消えていく。
良かった……この世界を救えたんだ!
天竜 境
天竜 境
天竜 境
レグルス
レグルスは軽く境の背中を叩く。
レグルス
ウラヌス
天竜 境
天竜 境
境は瞳を丸くしたあと 笑顔で言う。
レグルス
遺騎治 命
レグルス
ウラヌス
遺騎治 命
ウラヌス
遺騎治 命
レグルス
レグルスは星の獅子になると 僕らを乗せて 地上へ降りていくのだった。
どんなに危険な目に遭っても、 僕は諦めないよ。
闇に引きずり込まれそうになった 君を僕は救うよ。
君はいつも、僕を助けてくれるから。
僕が君を希望に導く 光となるよ。
……ね、境。 君が無事で良かったよ。
〜お気に入りのシーン〜 ここまで。
最後まで読んでくださり ありがとうございました。
これはまだまだ先のお話となります。
これからのこの子達の成長を 見守ってくだされば幸いです。
もし宜しければ、いいね、フォロー お願いします。
じゃあまた会おうね。