コメント
12件
泣きました…(´;ω;`) てかこれ手術成功したら2人幸せに今も暮らしてんのかな…
時差コメ失礼します! 泣きました、フォロー失礼します
泣いた
願い事
通報 厳禁
桃赤
nmmn
死ネタ
子鳥の鳴き声が聞こえ
窓を開けると眩しい光が 真っ白い俺の身体を照らす 。
気持ちが良くて しばらく立っているけれど
少しするとまた頭痛が襲ってきて 俺はベットに戻る
頭痛が酷くなると ナースコールを迷わず押し
看護師が慌てて駆けつける
そう 。お分かりの通り ここは病院だ
看護師
桃
看護師
看護師に看病して貰い なんとか辛くないくらいになった
俺はこう見えてまだ中学生
背は良く伸び 、体格もいいのに 体調は良くならない
そんな俺を見て看護師も医者も 哀れんでいるらしい
未来ある子供なのに可哀想ってな
そんな時看護師が口を開いた
看護師
看護師
どうやら進級したようだ
世話が丁寧な人だったし 俺自身も嬉しい
桃
看護師
看護師
何処か不安で俺を心配しているような目だった 。
どうせすぐ死ぬような 俺の事なんかほっておいて
大きな病院に行って 沢山の人を 看病して幸せになって欲しい 。
そう思った 。
桃
看護師
看護師
看護師
歳が近いと言っても 8歳も差がある
新人ってことは慌ただしいだろうな
桃
そう言ったけれど
あまり楽しみではなかった 。
そうして数週間が経ち 看護師さんは移動になり
今日新しい人が来る
桃
新しい担当の名前は 紅瀬 あか
看護師さんは 23と言っていたが実際は22
それでも7歳差
男って言ってたし どうせ俺の扱いも雑なんだろう
前のが良かった なんてそう思っていた 。
そんなとき
あかがやってきた
俺は重い身体を起こして 赤の方に顔を向けた
すると
桃
赤
そこには漫画の中に居るような 可愛らしい子が立っていた
俺は病院でやることもなく 沢山の漫画を読んできた
そんな中でもレベチなくらい 可愛らしい
この子はなんなんだ 。
赤
赤
桃
そんな彼の笑顔に 俺は既に心を奪われていた
それに あかは顔だけじゃなかった
赤
ほんとは少し頭痛があるけれど 心配を掛けたくないから
桃
そう答えた
すると 、
赤
俺の嘘を見破り あかは俺に抱きついてきた
桃
俺が困惑していると
赤
赤
こんなふうに俺のことを 温めてくれた
桃
赤
赤
桃
ここだけ見ると 仕事が出来ないように見えるが
あかが何か真剣に本を読んでいた
赤
桃
俺が気になり声をかけると
赤
桃
なんて人想いなんだろう
それにあかの看護は劣っていない 前居た看護師にも 劣っていないくらいだ
何時しか俺は更にあかに惹かれ
ことある事にあかを見ていた
好きだったんだ 。とても
数ヶ月に一回しか来ない家族なんかよりもずっと 。
赤
桃
入院にしてから行事ごとなんて 全て忘れていた
それをあかは思い出させてくれた
今日は七月七日 世間一般では「七夕」らしい
そうだ 、 離れ離れになった織姫と彦星が一年に一回会える日だ 。
ロマンチックなんかじゃなく 可哀想な話だ
好きな人と一年に一回しか会えないだなんて 。
彦星は何故必死になって 織姫に会いに行かないのだろう
普通なら天の川でもなんでも 泳いで会いに行くものだろう 。
赤
桃
本当はあかと結ばれたい 。 だけどそんなこと言える訳がない
赤
驚いたように俺を見るあか
桃
突然恥ずかしさがこみ上げてきて そう答えた
赤
あかは眩しい笑顔で いいなー俺もー、とか言ってくる 。
桃
俺だけじゃ不公平なので そう聞いた
すると
赤
少し胸がざわめいた あかに好きな人がいるなんて
桃
探りながら聞いた
赤
赤
悲しそうなぎこちない笑顔をした
あかの好きな人は 病気か何かなのだろうか ?
羨ましい限りだ 。
桃
赤
俺たちはそう言って 七夕を過した
そんな感じに中々楽しい 生活を過ごしていたのだが
運命とは残酷なもの
俺の体調が悪くなるばかりで ついに
医者
母
余命宣告までされてしまった
医者と親が話している所を たまたま聞いてしまっただけ 。
桃
そう 、思った
あと一ヶ月 、あとそれだけ
桃
赤
余命宣告の次の日
気のせいかあかの目が腫れており 笑顔もぎこちなかった
やっぱり俺は死ぬんだな
あかの顔色を見てようやく 実感した
別に悲しくなんかない 死ぬことなんてわかりきってた
、少し嘘をついた
一ヶ月後にはあかとお別れ そう思うと少し悲しかった 。
赤
赤
赤
あかは最期まで 俺を楽しませようとしてくれた
嬉しかった 。 あかに看取って貰えることが
あかとの日々が毎日楽しくて 飽きなかったんだ
でも俺の病気は進行していった
赤
桃
赤
そんなときもあかが傍に居てくれた
明日俺は手術を受ける
成功率5%
確実に死ぬだろう
でも成功したら俺は 元気な身体を手に入れられる
そんな理由で最後の希望で 受ける手術だ
赤
赤
あかは泣いていた
あかにも俺が死ぬ 未来が見えているからだろう
嬉しかった 。 俺の事を想って泣いてくれるなんて
桃
俺は死ぬ前にあかにどうしても 伝えたい想いがあった 。
どんなことか それはわかるだろう
赤
桃
そう言って俺はあかの涙を拭った
それでもあかは ぽろぽろと大粒の涙を流す
そんなあかに俺は気持ちを伝えた
桃
赤
あかは綺麗な瞳を大きく開けて 俺を見る
桃
桃
赤
桃
涙を堪えながら 俺はあかにそう伝えた
赤
赤
思いがけないことを あかがいった
赤
そう言ってあかは 俺を強く抱き締めた
俺も迷わず抱き締め返した
桃
赤
俺たちはきすをした
中学生だしまだあんまり わかんないけど
幸せだったのは確かだ
このまま時が止まればいいのに
何度でもそう思った 。
赤
桃
そうして俺らは抱き合って
明日を迎えた
赤
桃
赤
桃
きっと俺は素敵な 最期を迎えられたと思う
どうか来世ではお互い元気な身体で 出逢えますように 。
おわり