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俺はいやいや2人の後をついていく。 その2人の後ろ姿に、何か異様なものを感じた。
今まで見てきたひなたの後ろ姿とは違う。 2人そろった時に出る息苦しさを伴うような空気。
それを俺はまだ知らない。
第3話 赤く澄んだ瞳に
しばらく職員室に向かって歩いていた時だった。 突然ひなたが来るりと振り向き、俺を見た。
ひなた
理央
階段の前でひなたが俺の服の裾を引き寄せる。
ひなた
大夢
理央
俺は横目に中本を見る。というか見上げた。
理央
これ以上見ていると目が合いそうなので下を向く。
理央
ひなた
切れ長く細長い目のせいであまり瞳が見えない。 そしてなぜかニコニコしている。
大夢
ひなた
理央
そんなことを思いながらただ二人の会話を聞くしかない。
ひなた
ひなた
大夢
そう言って中本は手を差し出してきた。
理央
手を差し出すと、中本は自分の手をすっと引っ込めた。
理央
大夢
理央
大夢
理央
大夢
中本は俺とひなたを交互に見ていう。
理央
大夢
理央
大夢
ニコっと笑った、その時に見えた中本の瞳はこの世に存在するものではないような気がした。
赤く澄んだ瞳に俺は映され、吸い込まれるような気がした。
ひなた
ひなたの声に一瞬にして戻される。
理央
俺とは関わりがなさそうな性格だからどんなテンションで行けば良いのかわからない。
大夢
理央
大夢
そういい、俺に一歩近づく。金色の髪が揺れ、顔が近づく。
理央
大夢
理央
大夢
中本は鼻で笑うとそのままひなたの方にくるりと回る。
理央
俺は前髪を触る。
ひなた
理央
大夢
理央
理央
俺なんか弄ばれてない?と思った。
理央
一限からとんでもない目にあった。結局あの後、
大夢
と言われて帰ってきた。
理央
生徒
日直の号令で一限が終わる。 俺が席を外していた時、少し授業が進んでしまった。
授業はめんどくさかったし、まあ望んだ結果にはなった。
俺は席につき、書けていないところを書くためにノートを再び開く。
理央
遠藤
この人は隣の席の遠藤 奈緒さん。 アニメ好きであまり話したことはないが、いい人だ。
理央
どうやら遠藤さんは、中本のことをあまりよく思ってないらしく先生への口の聞き方も悪いことから、問題児だと判断したらしい。
遠藤
遠藤
理央
と言うか、知り合い以上な気もする。
遠藤
遠藤さんと俺は帰ってきた2人を見つめる。
最後に、まあ気をつけて、とだけ言われ、中本の話は終わった。
俺は二限の準備をするためロッカーへ向かう。
理央
俺はゆっくり振り返る。
生徒
大夢
ひなた
大夢
理央
さっきからひなたを挟んで中本はクラスメイトと会話していた。
中本は、まあ楽しそうだが、ひなたは色んな人に囲まれて少し大変そうだ。
理央
そう思いながら、俺が教科書に触れた瞬間、
??
頭に軽い衝撃が走る。
理央
??
理央
??
この元気な女子生徒は片山三千花(カヤマ ミチカ)。
ひなたと同じで中学3年間同じクラスだった。
ひなたとは真反対の性格だが、2人は昔からの親友だ。
三千花
ひなた
三千花
三千花は大夢を見て一瞬戸惑う。
大夢
三千花
三千花は中本の顔を見ると笑い出し、中本の机に腰掛けた。
三千花
三千花
大夢
大夢
理央
三千花
三千花
ひなた
三千花
大夢
理央
生徒
俺の気持ちを読むかのように他の生徒が聞いた。
三千花
大夢
三千花
三千花はそういいながら中本の肩を叩いた。
理央
じろじろ見るのも申し訳ない。さっさと荷物を取ろうとした時。
ひなた
ため息をつきながらひなたがロッカーから荷物を取りにこっちに来た。
俺たちは名前順で近いことからロッカーも近くなっていた。
理央
ひなた
ひなたはゴソゴソとロッカーから荷物を取り出した。
ひなた
理央
ひなたを見ようとした時だった。中本が俺とひなたの間に立っていた。
大夢
登場人物
理央
ひなた
大夢
三千花
キャラ紹介
理央
理央
理央
名前:稲葉理央 性別:男 年齢:15歳 身長:164cm 誕生日:4月13日 家族構成:母 姉 理央
理央