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愛香里(あかり)

ん…

…そろそろ起きるかな

愛香里(あかり)

ん?

愛香里(あかり)

うわっ!

愛香里(あかり)

えっ、ここどこ?

愛香里(あかり)

っ、七海…

七海(ななみ)

…目が覚めた?

愛香里(あかり)

!?

愛香里(あかり)

七海…

愛香里(あかり)

良かっ…!

愛香里(あかり)

七海、その顔…!

七海(ななみ)

大した事ない

愛香里(あかり)

嘘つけ!腫れてるじゃん!

そんな心配しなくて大丈夫だよ

愛香里(あかり)

それに、ここは…

???

いや〜、ごめんなさいね〜。

???

…失礼を働いて申し訳ない。

愛香里(あかり)

!?

愛香里(あかり)

誰!?

七海(ななみ)

落ち着いて、俺の両親だよ。

愛香里(あかり)

えっ…!?

七海の母親

ごめんなさいね〜

七海の母親

でも仕方なかったのよ〜

彼女は母を見て思い切り顔を顰めた

無理もない

七海(ななみ)

(何処か狂気を感じるんだよね…)

それを彼女も感じ取ったらしい

七海の父親

…すまない。

七海(ななみ)

……………………

スッ

愛香里(あかり)

あの、私達になんの用ですか?

七海(ななみ)

!…っ

七海(ななみ)

(庇わなくていいんだよ)

七海(ななみ)

(ずっと騙してたんだから)

七海の母親

あのね、実は大事な話があるの。

七海の母親

だからここに二人を連れてきたのよ。

七海の母親

まずは、自己紹介をするわね。

あ、ヤバい…

七海の母親

私は七海の母です。

ヤバい…

七海の母親

で、こっちが夫ね。

言わないで…

七海の母親

夫は✕✕組の組長をしているの。

愛香里(あかり)

……………………

七海(ななみ)

(あ…)

終わった…

彼女の顔から表情が消えた

七海(ななみ)

(もうダメだ…)

これ以上は一緒にいられない

愛香里(あかり)

…で?

七海(ななみ)

…え…

愛香里(あかり)

だから何ですか?

七海の母親

えっと…だから

七海の母親

この子には由緒正しい家の子と結婚してもらわないと…

愛香里(あかり)

それって貴女の希望ですよね?

七海の母親

まさか!

七海の母親

七海が望んでるのよ。

愛香里(あかり)

へぇ…

七海(ななみ)

(違う…)

そんなの望んでない

愛香里(あかり)

で?私に何か関係あります?

七海の母親

勿論よ!

七海の母親

だからね、申し訳ないけど

七海の母親

この子と別れてほしいの。

…あれ?

愛香里(あかり)

…ん?

七海の母親

勿論、お金なら払うわ。

愛香里(あかり)

あの、お待ちください。

七海の母親

なぁに?

愛香里(あかり)

私達、まだ恋人じゃないです。

七海の母親

あら?そうなの?

七海の母親

それならいいわ、でもね…

七海の母親

婚約者が居るのに別の女性と…

七海の母親

っていうのは体裁が良くないの。

七海の母親

分かる?

愛香里(あかり)

婚約者居るの?

七海(ななみ)

居ない

七海の母親

何言ってるのよ

七海の母親

栞ちゃんが居るじゃない。

七海(ななみ)

だから!栞姉さんの事は…

母さんが勝手に決めただけなのに

七海の母親

大丈夫よ

七海の母親

お母さんは分かってるから。

七海の母親

栞ちゃんはまだ意識が戻ってないからでしょ?

七海(ななみ)

そうだよ、意思表示の出来ない相手に…

七海の母親

大丈夫!

七海の母親

七海は優しいし、きっと喜ぶわ!

七海(ななみ)

っ!

母さんの考えでしかないのに

愛香里(あかり)

…お母様は

七海(ななみ)

愛香里(あかり)

随分と七海さんを可愛がっていらっしゃるんですね。

七海の母親

まぁ!

七海の母親

分かってくれるのね!

七海の母親

嬉しいわ〜!

七海の母親

この人も七海も酷いのよ!

七海の母親

私が七海の事を愛していないって言うの!

七海の母親

酷いわよね!

七海の母親

私はこんなにも七海の事を愛してるのに!

七海(ななみ)

っ!

七海(ななみ)

どの口でっ!

散々縛り付けたくせに…

七海の母親

だって本当じゃない

七海の母親

手塩にかけて育てた大切な息子なのよ。

七海の母親

だから、正しい道に進んでほしいの。

七海の母親

なのに、この子ったら…

七海の母親

高校の時、夢を聞いたら何て言ったと思う?

七海(ななみ)

(…嫌だ)

七海(ななみ)

(聞きたくない)

もう聞きたくない

愛香里(あかり)

何と仰ったんですか?

七海の母親

音楽をやりたいなんて言ったのよ。

七海の母親

くだらないわよね〜

七海(ななみ)

っ!

七海(ななみ)

(最悪だ…)

七海の母親

一時の気の迷いで

七海の母親

高校の友達に唆されてやってたみたいなの。

七海の母親

くだらない、どうせ売れないわよ。

七海(ななみ)

(やめてよ…)

七海の母親

音楽なんて一銭の価値もないわ。

七海の母親

医者とか、弁護士とか。

七海の母親

もっと価値のあるものの方が良いに決まってるわ。

七海の母親

あんな悪い子達よりも私の方が正しいわ。

七海(ななみ)

(皆の事まで言わないで…)

七海の母親

だから、私がこの子を正してあげるの。

七海の母親

それが母親の私の使命だもの。

愛香里(あかり)

…そうですか。

七海の母親

この子には、もっとやるべき事があるのよ。

七海の母親

ねぇ、貴女もこの子のお友達なら何とか言って?

愛香里(あかり)

…バカじゃねぇの。

七海(ななみ)

っ!

七海の母親

ほらね、やっぱり私は間違ってなかったわ!

愛香里(あかり)

お前だよ、クソババア。

七海(ななみ)

!?

嘘でしょ…

七海の母親

なっ!

七海の父親

…………………

男を拾った時の対処法。

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