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br視点
br
あの言葉が信じられなくて
どういう意味なのかもわからなくて、
とりあえず今は1人でいたくない。
br
彼に会いたい。
顔を見て、安心したい。
だって
僕の居場所は
きんときの側だけだから。
kn
kn
kn父
kn父
そう言って彼の父親らしき人は
この家から出て行った。
br
br
kn
気絶した、の?
br
br
"俺たちの家"
彼にそう言ってもらえて
本当に涙が出そうなくらいに
嬉しくて、
その時から
絶対に彼を幸せにしようって
思ってたのに
こんな姿の僕じゃ
br
kn
br
kn
kn
kn
kn
kn
そう言うと、彼はまた眠ってしまった。
br
せめて、寝ている間、
彼が辛い夢を見ないように
br
彼を抱きしめていよう。
kn視点
何故か起きたとき、
痛いのに、
辛いのに、
悪い気はしなかった。
それはきっと
br
彼がいるからだろう。
kn
彼の顔は涙の跡が残っており、
鼻も赤くて面白い。
なのに崩れてないイケメンな顔。
憎らしい…
よく見ると、
殴られた部分が的確に処置されてる。
跡が残らないといいなぁ…
そんな風に呑気に考えていると
br
kn
br
と、さっきよりも強い力で抱きしめてきた。
kn
br
kn
この痛みは、幸せだと思った。
kn
br
br
kn
br
そういうと彼は曇った表情をした。
br
br
kn
br
教えては、くれないか…
教えて欲しいんだ。
俺は教えないのに、教えて欲しいなんて
そんなの自分勝手だって分かってる。
でも、俺にとって
毎日彼が救いなんだから、
力になれることはなりたい。
けれど、聞いてしまうと
きっと彼は苦しそうな顔をするから。
それは多分彼も同じことを思ってる。
俺たちは
似たもの同士で
そうじゃない。
あまりにもこの関係は歪で
いつ壊れてしまってもおかしくなんてない。
いつ、彼が俺の前から消えてもおかしくないから。
俺が聞くことによって彼が消えてしまうなら
いっそ聞かない方がマシなんだ。
kn
br
随分と憔悴しているようだ。
kn
br
彼はパッと明るい表情を見せた。
kn
ぶるーくにはその顔の方が似合ってるよ。