幼い頃のkr
…あれから、俺は不登校になった。
学校に行く心の余裕すらなかった。
とにかく、姉さんの面影を感じていたかった。
…姉さんは、ずっと寝たきりだった。
多少は歩くことができたけれど、それでも不安定だった。
なぜなら、全身麻痺状態だったから。
ただ、姉さんはまだ病気が完全に侵食する前だったから不安定でも歩くことができたということだ。
……
…俺が、学校から帰ってきたら。
姉さんは、いつもハグをしてくれた。
そして、毎回必ずこう言っていたんだ。
「お疲れ様。よく頑張ったね。」
って…
幼い頃のkr
幼い頃のkr
幼い頃のkr
コンコン
幼い頃のkr
krの母
幼い頃のkr
幼い頃のkr
幼い頃のkr
krの部屋
…食事をしながら、ずっと考えていた。
"どうすれば、姉さんを救えたのだろう"
"どうすれば、姉さんの病を治せたのだろう"
と。
そう考えている中で、俺はふと思ったんだ。
病名までついているのにも関わらず。
何故、ちゃんとした治療法が存在しないのか。
…いや、あるはず。
治療法はあるはずなんだ。
でも。
"見つけようとしていないだけなんだ"
俺が思うには。
この世には難病が多くある。
けれど、その難病の治療法を見つけるのには一つに年単位かかる。
だから、こういう難病の治療法の研究が間に合っていないんだ。
…それを改善するには、研究者や医療従事者がもっとたくさん必要だ。
…正直、この考えは憶測にすぎない。
でも、ありえない話ではないと思う。
でも、そもそも…姉さんの死を受け入れようとしている自分自身が憎い。
でも、受け入れないのは…
…いや、大丈夫。
姉さんは…心の中で生きているんだから…
だから、受け入れる受け入れないの問題ではないんだ。
…でも、正直。
姉さんの姿を…見たい。
そういう思いも込めて。
今。俺はこの瞬間____
医者になりたいと 心から思ったんだ。
コメント
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10時間くらいかけてじっくりここまで全話見させてもらいました!こんな作品があったらいいのにってずっと思ってたのでめちゃくちゃ嬉しいです…、ストーリーとか凄く凝ってて思わず感情移入しちゃって心臓バクバクしたりしてます🥹