コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
時計の針が、午前0時を少し過ぎた頃
ベッドの上で天井を見つめながら私はずっと考えていた
合鍵
あれをもらった瞬間の、ゆあんくんの真剣な顔
「ふざけてない」って言葉が、何度も頭の中を反響していた
et
スマホを手に取り、何度も画面を開いては閉じる
“ありがとう”って送るには、あまりにも遅い
“おやすみ”って打つには、眠れそうにない
そんな時
ピコン、と音が鳴った
画面に表示された名前に、心臓が跳ねる
思わずすぐに返信を打った
yan
et
yan
et
yan
yan
一瞬背筋が凍った
et
でも、同時に笑いが込み上げ
なんだろうこの人
いつも突然すぎる
スマホが再び震えた
少し迷ったけど、そっとカーテンを開けた
夜風がカーテンを揺らしその向こうにゆあんくんがいた
yan
et
yan
et
et
yan
et
yan
et
yan
その一言で、怒りが一瞬にして溶けた
yan
et
et
yan
et
et
yan
yan
et
yan
月明かりに照らされたゆあんくんの横顔がやけに優しく見えた
言葉が夜に溶けていく
et
yan
et
yan
et
yan
et
yan
ゆあんくんが少し顔を近づけた
yan
yan
yan
yan
心臓が、まるで名前を呼ばれたみたいに跳ねた
et
yan
yan
et
yan
et
yan
風が頬を撫でた
月の光が二人の影をやさしく重ねる
沈黙
でも、それが心地よかった
yan
yan
et
yan
et
ベランダの柵ごしに、視線が絡む
そのまま時が止まったみたいに動けなかった
et
yan
yan
et
yan
et
yan
yan
カーテンを閉めたあとも心臓の音だけが部屋に残っていた
ゆあんくんの笑顔と声がまるでそこにいるみたいに
優しく夜を包み込んでいた