優しい貴方は何を願う？

なんか…とりあえず外出てみたけど

ﾕｱﾝくん…いる気配ないな

あの姿……髪…瞳

全部……僕の好きな人だ……

ｴﾄさんだ

やべ、目が合っちゃった

話しかけた方がいい？

でも僕たちは絶交したし

話しかけてもきっと無視…だろうな

ｴﾄさんから話しかけてくれた……！

謝らないでよ…ｴﾄさん

元はといえば僕が悪いんだから

友達……それでもいい

ｴﾄさんとの繋がりがあるこの関係は

次こそは離さない

大丈夫

もちろんじゃないですか

ずっとあなたを想い続けていたんですから

変われるわけないです

ﾕｱﾝくん…大丈夫かな気になって会いに来たけど

いないかも……

ﾅｵｷﾘ…さん？

なんでここに？

…

……あの時のこと謝りたい

この関係のままだとダメな気がする

話しかけて…無視されたら

諦めよう

無視されなかった

よかった……

あの眼差し

優しいﾅｵｷﾘさんだ……

あの頃と変わらない

夢みたい

こうしてまたﾅｵｷﾘさんと話せる日が来るなんて

あの頃と変わらない

ﾅｵｷﾘさんといると

ほんとに居心地がいいな、

まるでﾋﾛくんみたい

“ﾋﾛくんみたい？”

なんで私…またﾋﾛくんのこと考えてるの…？

ほんとに真剣だな、ｼｳﾞｧさんは

こんなことになってしまった 罪悪感があるのかもしれない

だけど

何かを一生懸命頑張る人って…素敵なんだな

俺も頑張ろ

あれからずっと思い出そうと頑張ってるけど

やっぱり分からない

あの子……誰だよ…

こっっっわ

なんか飲まないといけないような感じだし

……飲むか

どうすっかなぁ……

このまま城に戻ってもﾅｵ兄と会って気まずいし

逆に帰らなかったら皆心配しちゃうし

……てか、人のこと利用しちゃう俺を心配する人がいるか？

……居ないかもな

いっその事

俺がこの世界から居なくなりたいよ

……悪魔？

魔王の仲間……！？

逃がすかよ！！

めんどくさいことになってしまった