嫌い大嫌い愛してる

家の中をまとめる

〜回想〜

情事が終わり、憎たらしいく愛おしい 腕の中で温もりを感じる

俺が狙われるという事だろう

そりゃそうだ

ここら一体を取り扱う組の若頭の恋人

他の組にとってご馳走だろう

俺に選ばせるんだ

揺らいでいるのは事実

でも、覚悟は決めたし

なにより

離れたくない

その思いが強かった

俺の額にキスが落とされる

まるで、花嫁にする

誓のキスのような

まろに背中を心地良いリズムで叩かれる

父さん、母さん

この世で一番憎い人が、この世で一番愛おしい人になりました。

今でも裏社会の人間は嫌いです。

父さんと母さんを葬った奴らは大嫌いです。一生許しません。

でも、ごめんなさい

ﾁｭｯ

でも

この人は、何があっても嫌いになれそうにないんです。

だってこんなに

世界で一番、憎くて、大嫌いで 愛おしい、俺の恋人です。