私の話を聞いてくれる人なんて居なかった。
風羽
あれは私じゃなっ
蘭
はぁ
わざとらしく吐かれた大きな溜め息に心臓が高鳴るのが分かった
風羽
…………
人の機嫌を伺いながら話すのは幼い頃から私を縛る癖
蘭
言い訳とかいらねぇつってんの
私に向けられた鋭い眼光は優しさなど一欠片も持ち合わせていなかった
蘭
お前なんか信用するんじゃなかった
風羽
…灰谷君は一度だって私を信用したことないよ
蘭
は?
全部
風羽
………
偽りのものだった
蘭
……あっそ。知らねぇ
テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
私の話を聞いてくれる人なんて居なかった。
風羽
蘭
わざとらしく吐かれた大きな溜め息に心臓が高鳴るのが分かった
風羽
人の機嫌を伺いながら話すのは幼い頃から私を縛る癖
蘭
私に向けられた鋭い眼光は優しさなど一欠片も持ち合わせていなかった
蘭
風羽
蘭
全部
風羽
偽りのものだった
蘭