三角関係

過去

えと視点

最初はこんな人じゃなかった…

最初は優しくて…面白くて…一緒にいて

"楽しかった"

靴を持ち上げ

振り下ろそうとする

えとが出ていく

ﾊﾞｼｬｰﾝ…ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

またかと…日常に思えてくる

"いじめ"

クラス中から聞こえてくる笑い声

これが当たり前だった…

ある日放課後屋上に呼び出された

まだ呼び出し相手は来てないようだ

ｶﾞｼｬｶﾞｼｬ

体が勝手にフェンスに登る

きっと体も"死にたい"んだ

まぁ耐えられないよね…この日常

飛ぼうとした瞬間

腕を掴まれた

屋上全体に響き渡る

君の声

名前が思い出せない…

確か赤髪…

それぐらいだ

小さい頃の記憶なんてこんなもんだろ…

なんてったって小学生。

私は助けられた

その子に腕を引っ張られたまま

綺麗な街へと

なんとそこには家にいたはずの

お母さんもいたんだ

なんとあの子はお母さんが

暴力振られてるのを見て

通報してくれたらしい

それでお母さんがえとの事見てきて

と頼んだらしい

頼まなくていいのに…

あのまま気楽に…

いや…だめ

せっかく助けてくれた

せっかく希望をくれたんだ

いつか…

またあの子に…

会いたいな…

…と…ん

え…さん

えとさ…

えとさん!!

赤髪…

赤髪…

赤髪!?