TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

パァンッ

ぐっ…

お前…銃も扱えるのかよ…っ…

リオン

師匠が教えてくれたので

リオン

…ありがとうございました

コツ、コツ、コツ

マリア

お疲れ様

リオン

はい

リオン

………

リオン

勝ちました

マリア

……うん…

リオン

ご褒美…今回も貰えますか?

マリア

ええ…良いわよ

マリア

何がいいの?

ずっと感じてた好奇心

甘い匂いがする貴女を試したい

リオン

キスしてもいいですか

マリア

……へっ?

ケーキは皮膚、唾液全てが甘いらしい

そのちょっとした興味のために、私は少しずつご褒美のレベルを上げていっていた

マリア

…っ……

マリア

…い…良いわよ…

リオン

!…

リオン

…じゃあ…今日…

リオン

部屋…行きますね…

マリア

…ん……うん

マリアさんも最初に比べて優しくなった気がする

番犬としての使命を果たしてきてるから当たり前っちゃ当たり前かも

ガチャッ

ここはマリアさん専用の部屋

他の生徒の部屋と比べて何倍も広いし豪華だ

リオン

お邪魔…します…

マリア

ええ

机に向かっていたマリアさんは椅子を回転させてこちらを向く

リオン

…えっと…

リオン

……ご…ご褒美…貰いに…

リオン

きま…した…

マリア

……うん…

リオン

……

肘置きに手を置いて顔をじっと見つめるとマリアさんの頬が段々と赤くなっていった

リオン

リオン

(マリアさん…ドキドキしてくれてる…のか…な…?)

番犬じゃなくて…私を見て真っ赤にしてくれたのかな…

マリア

…っ…

マリア

早くしなさいよ…っ…

リオン

は…はい…

ゆっくりと顔を近づけてチュッと唇を重ねた

リオン

………

リオン

(やっぱり……甘い…)

初めての感覚に身体が動かないでいると口を開けてリオンの舌が入ってきた

マリア

んんっ?!

リオン

…ん…

マリア

(き…キス…って…これ…)

普通のキスだと思ってたからそれより濃厚で舌を全て吸われるような…

リオン

ちゅ…

マリア

っん…

マリア

ま…っ…

リオンの首輪を掴んで引き剥がした

リオン

んぇ…

マリア

ま…「待て」!

リオン

!は…はい…

そう言うとリオンはしゅんっとして椅子の前に正座した

マリア

この…

マリア

バカ!変態!

リオン

………

マリア

ちょっと聞いて…

リオンはジーッと足を見ると私の足を撫で始めた

マリア

っ…

マリア

リオン…?!

リオン

…ケーキ

マリア

へ…?

リオン

マリアさん…

リオン

やっぱりそうだ

撫でている手を止めると私の足に擦り寄ってチュッとキスをした

マリア

?!

マリア

さ…さっきから何言って…

リオン

…マリアさん

リオン

私がご飯食べてる所見た事ある?

マリア

え?

マリア

(ご飯……そういえば…)

リオンが食事…とゆうか飲み物を飲んでる時は見た事あるけどしっかりとした食事を摂っている所は見た事がない

リオン

味がしないんだ

マリア

!…

リオン

貴族が乗った馬車に轢かれた日から

リオン

何も

リオン

好きだったご飯も何も

マリア

それって…

マリア

(フォーク…?それにケーキって…私…の事…?)

基本的にケーキは自覚が無い だからこそ急に誘拐…なんて事もある 私は皇族だからそんな事が無かったけど…

リオン

久しぶりに味がした

愛おしそうに足を撫でて私を見上げたリオンの目は他でもない「捕食者」の目をしていた

マリア

っ…

リオン

……だから…マリアさん…

マリア

(しょ…食料になれとか…言うんじゃ…)

マリア

(いやでもリオンの体内に入れるならむしろ私にとってのご褒美…(重症))

リオン

と…時々…

リオン

キスしてもいいですか…?

マリア

へ…?

顔を真っ赤にして犬のようにお願いするリオンに心臓がギュッと掴まれたようになる

マリア

(か……か""わ"ぃ"いぃ…)

リオン

…あ…あの…

リオン

ダメ…です…か?

マリア

(やだこの子…耳が見える気がしてきたわ…)

マリア

……い…いいわよ…

リオン

!本当…ですか…?

嬉しそうにパァっと顔を明るくして喜ぶリオン

マリア

(んん"…)

マリア

(本当に犬みたいね…)

リオン

マリアさん

マリア

?何…?

リオン

……あの…

リオン

マリアさんは…

リオン

私の事…どう思ってますか…?

マリア

え?

リオン

…その…

リオン

ただの番犬…ですか?

手をギュッと握ってスリスリと頬をつける

マリア

〜〜…

マリア

(な…なにこの子…っ…)

マリア

(私の理性が持たないわっ……)

マリア

…………嫌いじゃないわ

リオン

…!

リオン

そう…ですか…

リオン

…良かった

マリア

(そんな事気にしてたの…?)

マリア

(もう…本当に…今日も顔が良いわ…)

リオン

……じゃあそろそろ帰ります…ね

マリア

えっ…

リオン

また、明日

リオンはチュッと頬にキスをして部屋を出ていった

マリア

………

マリア

〜〜…!!!

声にならない感情が爆発してベッドに飛び込んだ

マリア

(〜〜…カッコよすぎるよ…!!)

従順な番犬のリードを握るのは皇女様

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

32

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚