一覧ページ

酒と本音と爆弾

第4話 - お前の幸せを願っている

253

2025年11月16日

#怪獣8号BL

#鳴保

#鳴保#鳴海弦#保科宗四郎

金の風

※〇〇地区

ザン！

保科

亜白隊長、今です！

亜白

よし
よくやった保科

亜白

消し飛ばすぞ

ドパアアアアアン！

本獣

ギイアアアアアア

本獣

・・・・・・

小此木

亜白隊長、保科副隊長
本獣撃破！！

ウオオオオオ(隊員達)

保科

亜白隊長お疲れ様でした。
さすがですね

亜白

いや、私だけの力ではない。保科お前のおかげだ

保科

！

亜白

お前の的確な援護のおかげで
私は本獣を射抜く事ができた。
ありがとう

鳴海

『お前がボクに合わせて動いてくれたおかげでやりやすかった、ありがとう』

保科

・・・・ッ

亜白

保科？

保科

あっ・・・すみません。
ありがとうございます

亜白

・・・・基地に戻るか

保科

・・・はい

※第三部隊基地

亜白

保科

はい

亜白

戻って来てそうそう悪いが、
この書類を頼めるか？

保科

ええですよ

・・・・

午後12時7分

保科

は〜〜〜
何とか終わった

亜白

お疲れ様
保科

保科

亜白隊長
お疲れ様です

亜白

私はこれからお昼なんだが、
たまには一緒にどうだ？

保科

そうですね。
ご一緒させていただきます

亜白

決まりだな。
今日は天気もいいし屋上で
食べよう

保科

はい

※第三部隊基地・屋上

ガチャ

屋上へとやって来た保科と亜白は屋上に設置してあるベンチへと腰かけ、それぞれ持参のお弁当を広げた。

亜白

いただきます

保科

いただきます

・・・・

亜白

ごちそうさまでした

保科

ごちそうさまでした

亜白

さて、腹ごしらえも済んだ。
・・・保科

保科

何ですか？

亜白

朝も言った通り
お前の話を聞こう

保科

！

真剣な眼差しで見つめて来る亜白の姿に、自身の事を心底心配してくれているのだと感じた保科は、

保科

(この人になら話しても)

保科

分かりました。
実は・・・

亜白に昨日の出来事を話し始めた。

亜白

なるほど。
鳴海とそんな事が

保科

はい

亜白

(ボソ)
保科が鳴海の毒牙に

保科

亜白隊長？

亜白

あ、ああすまない

保科

？

亜白

コホン。
それで保科、
お前はどうするんだ？

保科

どう、とは

亜白

鳴海に告白はしないのか？

保科

こっ！
・・・・・・しません

亜白

何故だ？

保科

何故って。
先程も言った通り、あの人が覚えているか分からんからです。
それに、

亜白

それに？

保科

へたに告白してフラれた後、
あの人と気まずくなるんは
嫌です

亜白

・・・・

保科

そうなるくらいやったら、
昨日の事は無かった事にしてこの気持ちを殺して今まで通りに口喧嘩してた方がましです

グシャっと髪を乱し、今にも泣き出しそうに顔を歪めながら苦しそうに呟く保科。

亜白

保科

亜白

(本当に好きなんだな、
鳴海の事が)

亜白

・・・なあ保科

保科

はい

亜白

普段のお前に対する鳴海の態度を見れば、お前が臆病になってしまうのは分かる。
しかし、

保科

？

亜白

私はお前に、
お前の中に芽生えたその誰かを好きだと思う気持ちを殺して欲しくはない

保科

！

亜白

誰かを好きだと思う気持ちは
そう簡単にはなくならないと私は思うし、今は大丈夫だとしてもいつか溢れてしまうと思う

保科

・・・・

亜白

それにだ

保科

？

亜白

保科、お前はこの先鳴海に
もし恋人が出来て式をあげるとなった時、笑って送り出せるか？

保科

⁉︎

保科

(恋人？鳴海隊長に？)

亜白の思わぬ言葉に保科は目を見開いた。

保科

(そないな事
考えもせえへんかった)

保科

(鳴海隊長の浮いた話を今まで聞いた事なかったから心のどこかで安心しとったけど。
確かにそうや。
鳴海隊長は女性にえらいモテるし、その可能性は大いにある)

保科

(あの人の隣を僕じゃない知らん女性が歩く？そんなん)

保科

(ボソ)
・・・嫌や

亜白

！

保科

そんなん嫌やし無理です

亜白

そうか

保科

はい

亜白

ならばする事は一つだ

亜白

三日後に第一部隊との
合同演習があるだろ？

保科

そうですね

亜白

その時に
鳴海とちゃんと話をして
告白しろ

保科

はい

亜白

(いつもの保科に戻ってきたな)

亜白

保科お前に
いい事を教えてやる

保科

何ですか？

亜白

この前隊長クラスの人間が
集まる会議があっただろ？

保科

ありましたね

亜白

実は会議が始まる前に私とお前が話していた時、鳴海の奴が面白くなさそうにしていたんだ

保科

えっ！そうなんですか？

亜白

ああ。
あと、

保科

まだあるんですか？

亜白

いつだったかの合同演習の時、お前は訓練に夢中だったから気づかなかったと思うが、鳴海がお前の事を熱のこもった目で見つめていたぞ

保科

そっ、そうやったんですか///

亜白の口から語られる鳴海の行動の数々に保科の頬がうっすらと赤く染まる。

亜白

(可愛いな)

亜白

だからな保科

保科

？

亜白

可能性は決して0じゃない。
大丈夫だ

保科

・・・ありがとうございます。
頑張って僕の気持ちをあの人に伝えてみます

亜白

そのいきだ

保科

はい

亜白

(良かった
元気が出たようだな)

亜白

さて、
私は先に仕事に戻る

保科

はい

すたすたすたすた

ガチャ、バタン。

亜白は保科にフッと優しく微笑むと、ベンチから立ちあがり屋上を出て行った。

保科

・・・・頑張らな

亜白

・・・・

亜白

(鳴海の奴が保科に好意を寄せているのは何となく分かっていたが、まさか保科の方も好意を寄せていたとはな)

亜白

・・・・上手くやれよ保科

亜白

(私はお前の幸せを願っている)

酒と本音と爆弾

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

253

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

金の風

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

酒と本音と爆弾

第4話 - お前の幸せを願っている

作者の他の作品すべて見る

#怪獣8号BLの新着小説
一覧

関連するタグ

酒と本音と爆弾

第4話 - お前の幸せを願っている

作者の他の作品すべて見る

#怪獣8号BLの新着小説一覧

関連するタグ

#怪獣8号BLの新着小説
一覧