彼女の息が絶えた。
その瞬間、僕は生きる意味を失った。
僕は生まれつき下半身が無い。
そのせいで学校では虐められる。
糞尿をかけられたり、
僕が聞こえるようにわざと 悪口を言ったり、
ネットでも顔写真を晒された。
そんな僕に手を差し伸べてくれたのは彼女だった。
彼女は余命1年で、 白血病の女の子だった。
薬の副作用で髪は抜け落ち、
皮膚は赤い斑点が沢山あった。
彼女の瞳は綺麗で、 宝石のような青色をしていた。
僕はその瞳に惹かれていつしか彼女に好意を抱いていた。
彼女は僕を慰めてくれた。
何度も何度も、 辛い時に寄り添ってくれた。
それなのに彼女は今呼吸を止めた。
栄本 凜
と、わがままを呟いた。
涙を流しながら告白をし、 彼女の唇にそっとキスをした。
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