夏の終わりは恋の終わり

とまぁ、こんな感じで思わせぶりばっかりです

また別の日も…

またまた別の日も

私はこんな日常が好きだった

冗談だったとしても先輩に可愛いって言って貰えるんだから

だけど、私の日常は呆気なく崩れていった

コンコンコン

私は声を漏らしそうになった

だって、入って来た新入生の2人があまりに可愛かったから

特に「佐藤」と名札に書かれた女の子が

白くて華奢な身体

大きなクリッとした目

不器用に笑う笑顔

何を取っても女の子の中の女の子だった

即座に勝ち目はない…と確信してしまった

…………

案内が終わり、佐々木先生も合流し

少し雑談をした後

新入生の2人は帰って行った

佐藤先輩は頬ずえをつきながら話す

私は重い口角を頑張って上げて

先輩を笑顔で見送った

大きな溜め息が漏れる

次の日

沈んだ気持ちのまま登校をしていた

遠くから桜ちゃんと先輩の話し声が聞こえる

少し離れているためハッキリは聞こえないが

楽しそうなのは伝わってくる

私は何を話しているか気になったので

走って2人を探した

そして、曲がり角を曲がろうとした時

私は見てしまいました

先輩と桜ちゃんが手を繋いでいるのを

私は今来たかのように振舞った

…………

写真部、部室

先輩が私に被せるように言った

…………

近くの公園で美優ちゃんに

カメラの使い方を教えている最中

美優ちゃんが口を開いた