🌸と☔️🦈が恋人になるまで

メンバー初顔合わせの日。

まぁ、 俺とこさめは、 毎日顔見ながら電話してるんだけど、 ね？

こさめは多分一番後ろで歩くだろう、 と予想して、 他のメンバーを先に行かせて、

俺は一番後ろでこさめと一緒に歩けることになった。

俺の作戦通り。

暇72くんが予約してくれた店も、 もちろん調査済み。

6人テーブルは、 2列×3になっている。

これでこさめと向かい合わせに座れる。

こさめのことを覚えてるアピール、 念のため他のメンバーに さりげなく牽制。

今のところ、全部俺の計算通り。

夜ごはんの店のメニューも もちろん調査済み。

こさめはお酒詳しくないだろうから、 こさめの好きそうなお酒も調べてある。

もう全部が計算通り。

あー、俺ってすげーなー！ なーんて。

最後に解散する前に、 こさめにだけこっそり 「また会いたいね」 って言う作戦で締めよう…

と思っていたら、

計算外のことが起こった。

これは計算していなかった展開。

こさめと2人きりの時間、 もっと長く過ごしたい。 どうしたら引き伸ばせる？

2人で飲みにでも、誘う？

近くにどこかいいお店あるかな？

検索してみよう

こさめの忘れ物が無事見つかり、 さっき検索した店に行かないか、と 誘おうとしたときだった。

きたこれ。

運命の女神様、 いや、みこと様、 ありがとう！

なぜだか計算外のことが続く。

ダブルベッド！

なんだこれ？

俺、幸運すぎん？

俺がシャワーから出たら、 こさめはもう寝ていた。

この時、俺に、

魔が刺した。

寝てるよな、

ばれない、よな？

頭を撫でていた手を、 徐々に顔の下の方に持って行く。

ばれないよな、

キス、しても…

こさめの唇を指で触ってみる

少しだけ…

一回だけ…

唇を触っていた指をどけた時、 こさめの体がかすかに動いたのを 俺は見逃さなかった。

翌朝

もうここで こさめとお別れだ。

なんか無いかな…

考えろ、考えろ、俺…！

本当は現時点で 京都出張など決まっていないが、 …まぁ、なんとかなるだろう…！

出張の予定なんて 自分で作ればいいんだからっ！

帰ってきてしまった…