テラーノベル
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夕方の空は、淡いピンクだった。 「……綺麗」 思わず呟くと、隣にいるゆあん君が笑う。
「えとさんがいうと、なんかいいね」 「適当言わないでください」 「適当じゃないって」 その声は、いつもより落ち着いていた。
今日は、帰り道が同じだっただけ。 自販機も、寄り道もない。 ただ、並んで歩くだけ。 なのに、胸が静かにうるさい。 「ねぇ、えとさん」
ゆあんくんが足を止める。 「ちょっとだけ、話していい?」 私も、立ち止まった。
「俺さ」 夕焼けを背にして、こちらを見る。 「急ぐの、やめた」 「……」 「えとさんが嫌がること、したくないし」
少し笑って、続ける。 「ちゃんと、好きになってもらいたい」 その言葉が真っ直ぐで。 逃げ場がないほど、優しかった。
「だから」 ー呼吸。 「今すぐ答えなくていいって言おうと思ったんだけど」 ゆあんくんは、少し困った顔で笑う。
「やっぱ無理だわ」 視線が、逸れない。 「俺は、えとさんが好き」 静かな告白。派手さも、軽さもない。
私の胸が、じんわり熱くなる。 「……私」 言葉を選ぶ。 「ゆあんくんの事…」
一瞬、間が空く。 「ちゃんと知りたいって思ってます」 ゆあんくんが、目を細めた。 「それ、かなり嬉しい」
「……だから」 私は少しだけ前に出る。 「付き合う、でいいです」 ゆあんくんは、驚いた顔をしてから。
「……大事にする」 そう言って、手を差し出した。 触れない距離で、待つ。 私は迷わずその手を取った。 指先が、あたたかい。
「これからは?」 「……ゆっくりで」 「了解」
夕焼けの中、二人並んで歩き出す。 恋は、静かに始まった。 でもそれは、 私がちゃんと選んだ恋だった。
ー完ー
最後まで見てくださりありがとうございました!♩
いいねを押してくださった方もありがとうございます!
感謝でしかないです。。т т
次の作品も考えている途中なので是非応援してくれると嬉しいです>_<♡
ではまた次の作品で👋🏻
🙇🏻♀️>>850♡
コメント
4件
フォロー失礼します! 一気見しました! 物語全体が吹き出しじゃなくてなんか落ち着いてて… でもノベルだと出せないような雰囲気が出ててほんとにすごいです✨ 他の作品も読ませていただきます♪