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みく [3]
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桃
凛とした横顔
青
青
紙パックの、 イチゴオレ
あれは中庭にある自販機のだ
そんな見慣れたパッケージのイチゴオレを
飲み干したらしく、空になった紙パックをぎゅっと潰す
青
桃
青
赤
青
赤
黄
青
赤
黄
黄
青
赤
青
赤
また1人、彼の周りに人が増える
黄
青
男子校の一角
卒業目前で、それの終わりさえも自覚し始める
青
赤
黄
クラスメイト達
桃
クラスメイト達
紫
桃
橙
桃
というかあの青の視線は
青
なんか圧が……というかなんだ、
青
やっぱ圧か。
桃
橙
橙
桃
紫
クラスメイト達
青の方にも人増えてんじゃんか
いやあいつ愛想いいし コミュ力高いからああなるのは別に当たり前だけど
……まあ、話してて楽し__
クラスメイト達
桃
クラスメイト達
桃
紫
紫
急に立たされたと思えば
とんっと背中を押される
紫
紫
紫
桃
楽観的なアイツだ
そんなこと思うのだろうか
桃
紫
紫
桃
クラスメイト達
青
クラスメイト達
青
赤
赤
黄
青
黄
好き避けとか全然そんなんでもないけど
……だって桃くんのこと前にしたら、
赤
青
背中思いっきし叩かれて
桃くんの所へたどり着く
クラスメイト達
クラスメイト達
桃
青
桃
クラスメイト達
あぁ~、
外野うるせー…
桃くんには聞こえてないだろうけど
青
桃
他愛のないどころか、違和感すら感じる話題を振ってしまった
無意識に一緒に食べようと思った魂胆なのか
桃
青
それもまた失敗に終わる
黄
赤
青
青
青
変なところに脳みそ割きすぎて 流石におかしいって思われる
クラスメイト達
桃
桃
青
赤
桃
桃
青
桃
青
橙
紫
桃
青
桃
青
…ぎこちなくて顔を合わせれば喧嘩らしきことばっか
桃
青
卒業後も会ってくれるって言うなら、別にこのままでもいいんだけど
購買
青
桃
青
桃
桃
青
桃
桃
隠す気もないドン引き顔
開発者に失礼でしょうが。
青
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
青
まぁ別にいやでもないから、変に抵抗せず行くことにした
中庭
ベンチに腰掛けて、手元のパンを完食した
青
桃くんは…何やら中庭の自販機が目的だったらしい
青
ベンチを降りて、自販機に居る桃くんの元に駆け寄る
青
桃
青
桃
青
桃
桃
青
青
桃
青
桃
まあパッケージは微妙に違うけど
あ、確かに文字のフォントが違う
桃
青
桃
青
青
桃
とりあえずストローをさして
イチゴオレを飲む
青
桃
桃
青
僕の返答を聞き終える前に、そのいちごミルクスペシャルだかを口に突っ込まれた
青
何も考えず飲んでいたが
唐突に関節キスだと自覚した
桃
青
青
桃
桃
サラッと関節キスさせてるの気づかない?
……いや別にただの友達相手に意識はしないか
じゃあ桃くんにとってただの友達でしかない?
じゃあこんな意識しちゃってる僕は
まるでこの人のことが好きみたいな__
桃
桃
青
青
桃
青
桃
青
そもそも、「好き」ってなんなんだろう
青
青
桃
桃
青
青
青
こんなアホみたいなやり取りも
少なくとも、この校舎で出来るのは
桃
もう、
青
……
あーあ
寂しいなぁ
青
桃
青
桃
教室入った瞬間 何故だかみんなからの視線が刺さる
青
急に隣合って歩いていたことに恥じらいを覚えた
桃
青
赤
青
唐突に 腕がもげる勢いで引っ張られた
黄
青
赤
青
橙
桃
橙
紫
桃
桃
橙
桃
桃
紫
桃
赤
黄
赤
青
ほぼ引きずられているも同然の勢いで連行され
外から見たら凄いであろう絵面で教室を出てゆく
桃
紫
紫
桃
橙
桃
紫
橙
桃
青
赤
毎日、卒業式の練習が折り重なって
明らかに練習の頻度が上がるのに気づくと
黄
桃
青
それと同時に、卒業は目前なのだと気付く
紫
橙
赤
それに気付いた瞬間
凄く重い寂しさを感じた訳ではなかった
橙
この日々を終える実感が湧かなかった
紫
急に止まった桃くんと すぐそこにいた僕とでぶつかる直前の距離感になる
青
桃
他人の視線を見るとどうにもぎこちなくて
絶妙に仲が悪い人達みたいな、そんな雰囲気になってしまう
……別に、仲なんて悪くないし、むしろ良すぎるくらいではあるのだけれど
クラスメイト達 (複数)
クラスメイト達 (複数)
桃
青
青
クラスメイト達 (複数)
クラスメイト達 (複数)
青
クラスメイト達
桃
桃
クラスメイト達
青
人目無駄に気にして
勝手に僕がぎこちなくなってるのは事実
卒業まで
君と少し疎遠になってしまうまで、すぐなのに
__足りない
君が足りないです
今後の僕の人生に
平均寿命に 君に会えるであろう時間を割り当てたとて
10割中5割にも満たせない
青
黄
赤
その5割にも満たせない時間に
どれ程の想いを募らせてるかと言えば
僕の脳内の、10割中8割は君の事
黄
青
赤
赤
クラスメイト達
青
クラスメイト達
クラスメイト達
青
クラスメイト達
会いたいなぁって
今日会ったばっかなのに
黄
赤
赤
青
青
青
明日も
同じように卒業式練習がある
証書授与の練習もまとまってきて
起立と敬礼も着席も揃う
歌も入退場だって既に練習して
赤
青
黄
青
桃
卒業練習が仕上げに移るのが分かった瞬間は
青
何だかとても寂しくて。
青
桃
桃
青
桃
青
桃
桃
青
今後の僕の人生に君要素が減るとなれば
何をどうして生きていけばいい?
桃
青
桃
僕は君が好きだけど
桃
桃
君はどうだろう
桃
青
青
青
青
桃
青
桃
調子狂う
バカ
…やっぱ好き。
クラスメイト達
クラスメイト達
クラスメイト達
クラスメイト達
クラスメイト達 (複数)
クラスメイト達 (複数)
クラスメイト達 (複数)
クラスメイト達 (複数)
桃
今日もまた終わる
残り少ない登校日がひとつまた減ったのだという 今までなかった感覚を覚える
一日をまた、終えてしまったのだと
青
桃
我ながららしくなく切なくなってしまう
青
唐突に、名前を呼ばれ袖を引かれた
桃
青
桃
青
桃
青
好きとはなんなのだろうと
つくづく思うよ
青
桃
青
この間まで暗かった時間帯が
まだ明るい
青
暖かい日が増える
冬の終わり 春の訪れを感じる
桃
去年までは嬉しかった暖かさが
なんだか切なくて 何故だかまだ寒いままでいいとすら思ってしまった
青
桃
桃
青
そんな言葉を口にして
自分がいちばん寂しくなる
青
青
桃
桃
桜前線だとか
4月並みの暖かさだとか
今は そんな春の報せに心を踊らせるよりも 君の隣に居たい
桃
青
もっと、
なんていうこの感情はなんだ
青
青
青
桃
桃
あと何回こうして歩けるだろうか
十分、数えるのが簡単な回数なのに数えたくない
青
桃
青
桃
青
夜が近くなって 冷えてくことにすら安堵を感じる
別れの春を迎えずに、君と過ごせる冬に逆戻りできたような感覚だから
桃
青
桃
青
青
青
恋愛対象
…考えたことなんてなかったような気がするけれど
桃
桃
青
___と、
言葉を遮られた
青
青
青
桃
桃
桃
青
桃
「ズレてる」ってつまり、
俺が青のこと恋愛対象として見ていないのを断定していると分かる
青は、俺にそういう感情は一切ないと言い切ってるも同然
いや、何こんな考えてんだ
そりゃそうだろ
青
桃
青
気づけば分かれ道だったらしく
違う道へと進んでいく
桃
桃
既に背中を向けて歩いていたが
ちゃんと声は届いたらしく、片手を上げて手をひらひらと振ってくれた
バサッ___
帰って早々、ベッドに倒れ込む
青
青
青
布団に顔をうずめて
さっきの出来事を、頭の中で繰り返す
何が「僕を恋愛対象として見れる?」だ
なに、躊躇わずにそんな恥ずかしいこと言っちゃってんだ
あそこで桃くんの答えを遮ってなかったら
「見れない」なんて言われるのは当たり前だろうけど
……いや、そう。当たり前だから。
青
何も変わりやしない、
くだらない質問だったかな
ああそう、こういうのを「愚問」って言うんだっけ
残り少ない日々は
なんともまぁ惜しくて
それを惜しめば惜しむほど
早く早く、始まっては終わる
いやだ、とはっきり思った頃にはもう別れは明日で
卒業式前日の放課後、言語化し難い心情に飲まれていた
桃
青
完全に片付けきって
掲示物も私物も何もかも無くなって、スッキリしてしまった教室は
知らない場所みたいで、その上ここは自分らの場所では無くなってしまうんだって
なぜだか今頃、思ってしまった
桃
青
桃
最後のチャイム
最後の〇〇、と自分でそれを記録してしまう事に
卒業の事実を痛感した
桃
青
青
桃
まぁ寂しさは否めないのだけれど。
予想以上の春日の当日
練習した事を頭に入れて
思ったより早く、過ぎていく。
青
受け取った証書を優しく、でも確実に触れた
卒業式練習の時、先生が言っていた
卒業式はもともと卒業証書授与式であって、
この卒業証書を受け取って初めて、卒業するのだと
青
青
なんてこと考えてたら、あーんなに練習した卒業式が、どうやらもう終わってしまうらしい
呆気なさに胸が締め付けられて
在校生や先生や保護者からの拍手に囲まれて 退場していく
もうこの体育館に立ち入ることはないのだろうとふと思った
それを惜しむ間もなく出口はすぐそこ
桃
表情が見えない君の姿を微かに捉えて
青
そんな君には、もっと一緒に居て欲しかったと
そう、強く思ってしまったんだ
先生
先生
先生
熱い言葉
先生から聞けるとも思わなかった言葉
クラスメイト達 (複数)
先生
先生
先生
赤
紫
橙
黄
黄くんが僕に目配せ
分かっている、きっと桃くんのこと
青
青
やや小声で桃くんには聞こえないように言って
何となく上の空の彼に声をかける
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
間も生まずに答えて
そんなネガティブな言葉に自ら飲まれて
思わず目逸らして俯く
桃
青
みんながこの部屋を忘れまいとまだここに居ようとする中で
僕らだけが外へ駆け出す
駆け出した先は中庭だ
思い出だとかが数え切れないほど詰まった廊下を走った
もうあの教室には戻らない
もうここで
青
購買で買ったものを食べることもないんだろうから
桃
桃
青
唐突にボロボロと溢れる涙はなんなのだろうか
ここにいられないことが寂しい
みんなと会えなくなるのが切ない
君が、
青
好き
桃
泣き顔を見られるのも恥ずかしくて
考える間もなく彼の肩に顔を埋める
桃
青
今更顔上げて泣き顔見られるのも嫌だから
伏せて肩に埋めた顔を上げれぬまま
桃
ぎゅっ___
青
桃
そんなこと言って
唐突にぎゅうっと抱きしめてきた
思わず顔を上げて彼の表情を見ようとしたが 抱きしめられてて見えない
青
桃
桃
青
会えなくなるわけじゃない
そうだ、その通りだ
そんなこと分かりきっているのだけど
青
桃
桃
青
嗚呼 君は
どうしてそう優しいの
またも込み上げてくる涙は止まらない
青
抱きしめられる感覚は心地よくて
いつもの調子で笑いつつも涙は伝う
桃
君の顔が見たいのに
抱きしめられたまんまだから見えなくて
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃
桃
そう言って
抱き締めたまんまだった体を離す
青
桃
青
青
桃
青
桃
あ、そうだ と我に返る
ここに来ようとした理由はまだ明かせてない
青
桃
急に改まったからか少し動揺する君
青
青
青
桃
あ、まずい
もっと前置きとか___必要だったかも
それどころか、目逸らして俯いてしまった
ちゃんと顔見ようにも、恥ずかしくて今更見れるわけない
青
青
ちゅ、
青
桃
青
今僕の唇に触れたものは
君の、
青
僕に口付けしたからか、屈み気味の君の表情が一瞬見えそうになって、また逸らしてしまう
青
青
桃
青
桃
桃
桃
青
そうだね
こういう気持ちには、しっかり向き合わないと
青
青
今度はしっかり君の瞳を捉えた
桃
桃
青
桃
青
桃
桃
青
青
青
桃
青
不意打ちすぎて全然実感できなかった
青
桃
桃
青
ムードぶち壊し
なーんて酷いのやら
桃
青
青
まあでも
この先ずっと近くに居れるなら
別に
悪くはないかな
クラスメイト達 (複数)
クラスメイト達
クラスメイト達
青
桃
橙
紫
黄
赤
見慣れたメンツの笑顔を見て思う
嗚呼
幸せでしかないと
青
赤
青
それはそうと
さっきのキスの記憶が曖昧で、ちょっぴり寂しかったりする
青
クラスメイト達
桃
クラスメイト達
青
桃
初めてのキスなのに曖昧だ
青
桃
___チュッ
クラスメイト達 (複数)
桃
桃
青
桃
勝手に展開されている2人の空間に
青
ふと周りの視線が刺さった
青
桃
恥ずかしいとか
今更だけど。
クラスメイト達
青
クラスメイト達
この人達はこんなにも喜んでくれている
紫
紫
橙
こんな空間は永遠に続くわけじゃないから
こんなに尊くて幸せなんだろうと思う
赤
黄
青
桃
青
クラスメイトの親御さんに1人のスマホを貸して
撮影をしてもらう
親
紫
橙
ぎゅうぎゅう詰めになって
崩れ落ちそうになるのを支え合う
青
桃
___グイッ
腕引っ張られて 最大限彼の元に寄る
ほぼ抱き寄せられてるような距離だろうか
青
桃
クラスメイト達 (複数)
親
親
限りがあってこそ時は輝くもの
だけれど
この春の永遠を、僕らは望んでしまう__
桃
青
桃
桃
青
青
君と飲むイチゴオレは
何故だか特別な味だった
ℯ𝓃𝒹
815⬆️タップお疲れ様です!!
ちょっとした雑談&解説
卒業シーズン投稿予定だったんですけど大いに遅れましたすみません😭😭
卒業が近付くあの感覚がほんとーに切ないんですよ。
一日が惜しくなるんですよ、楽しかったからこそ。
卒業生の皆さんはご卒業おめでとうございます🎶
-タイトル-
タイトルの「スウィートテイスト」。
直訳すると「甘い味」
まぁイチゴオレの事ですね。
スウィートとはただ「甘い」を意味する言葉ではありますが、
恋人や親しい関係における「sweet(スウィート)」とは「優しい」「愛らしい」を意味する“形容詞”です。
対する「テイスト」は単純に「味」や「風味」を表しますが、
「好み」や「雰囲気」といったニュアンスも兼ね備えています。
なのでこのタイトルを単純にイチゴオレ・恋の「甘い味」と解釈できますし、
他にも上手く組み合わせればそれっぽい解釈ができるのかもしれません。
ちょっと意味を崩せば、「甘い空気感」「愛らしい雰囲気」だとか、様々出てきますね。
単純に好きな相手との時間だからこそ「甘い空気感」だったり
永遠に続かない学校生活の最後の瞬間の空気を「愛おしい」と感じてしまったり。
まあちょっとした私の言葉遊びみたいなものです。 タイトル考えるのたのしいです笑
私の遊びに付き合って下さりありがとうございました!!
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