『取扱説明書』

N×L nmmn 本人様関係ない 1話から読むのを推奨します

好き

その言葉がよく分からなくなってくる

前に「俺も好き」

なんて言葉を聞けなかったこと

今考えればやっぱりおかしいよ

ねぇないくんの本音は？

りうらの...本音は？

教えて神様

りうらはまだないくんが好きなのかな？

ないくんはまだ...いやずっとりうらのことが好きなのかな？

頭がぐるぐるして分からないよ

自分自身で言った言葉のはずなのに

無意識で言ったのか

びっくりしてしまう

あ~...嫌いなんだ

冷めたんだ

ならどうでもいいや

自由に生きよう

学校は通わない。

着たい服着て

何も考えずに

無我夢中に生きよう

死にたい

最近りうら来てないな~

...愛情不足で死んじゃった？

なわけないか

「また」耳をすませば俺の悪い噂ばかり

気にすることもないから気にしない

死ぬのなら簡単

首を絞めたらいいだけでしょ？

縄なんて普通あるわけない

だから自分の手で自分の首を絞める

なぜか急に笑けてくる

情緒がおかしくなっちゃった

自分の口から聞いたことない苦しそうな声...いや息が聞こえてくる

かひゅってはぁって聞こえて

ほら...彼氏でしょ？ないくん

助けに来ないの？

GPSだってあるのに

心配してかけつけてよ...

それじゃないくん

醜い王子様だよ

ないくん大嫌い

酷いよ大嫌い

最近りうらと会ってない

多分雛姫と話してるところを見ただけで嫉妬したんだろうな...

嫉妬深い...そういえばそうだった

会いに行けばりうらは喜ぶ

どうせそうでしょ？

世界は俺が中心

道を開けてなきゃ許さない

先生もびっくりしたような顔をする

りうらの首の跡を優しく触るないくん

小さな声しか今は出ない

ないくんはびっくりした顔をした

でもすぐに表情を変えて微笑む

怖い...怖いけど

もっとお話したいの

もうどうでもいい

だから全部ないくんに注ぐことにしたの

あ~あまた嘘ついてる

バレバレだよ

首を絞めて殺そうとしてくるないくん

ないくんの本音を行動でしているようで怖い

ないくんなんて大嫌い