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放課後 の 旧校舎 . 夕陽 が 差し込む 女子 トイレ の 三番目
花子くん
ドアをノックする前に, ひょいっと壁から顔を出したのは, この学校の七不思議 ――花子くんだった。
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花子くん
花子くん
彼はニヤリと笑い, 宙に浮いたまま私のすぐ隣まで 距離を詰めてくる. 冷たい指先が, 私の頬を軽くつついて通り過ぎた.
花子くん
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顔が熱くなるのを隠すように ノートに目を落とすと, 彼は楽しそうに 私の肩に顎を乗せた. 耳元で,彼が小さく囁く.
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花子くん
花子くん
花子くん
ふわりと私の髪を梳く彼の手は, 透き通っているけれど, どんな体温よりも私を熱くさせる. 届きそうで届かない, 幽霊との内緒の放課後.
花子くん
花子くん
悪戯っぽく笑う彼の瞳に, 私はまた, 何度目かの恋に落ちた.