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mzr
身体が揺さぶられる感覚とやや不安げな声でぽれは目覚めた。
znkps
声の正体はみぞれさんだった。
一瞬なぜみぞれさんとぽれが一緒にいるのかと疑問に思っていたが徐々に思い出してきた。
そういえば昨日、みぞれさんの家でポケカで遊んでいたら想像以上に白熱して、深夜になったんだ。
ぽれはなんとか眠気を堪えて帰ろうとしたけど、みぞれさんが「夜も遅いですしうちに泊まっていきませんか?」って厚意で勧めてきてくれんたんだった。
女性のみぞれさんの家に泊まることにぽれは正直ドキドキしていたが、特にそういう行為やラッキースケベ的ハプニングはなく二人とも眠りについた。
…だけどここはどう見てもみぞれさんの家じゃない。
真っ白で無機質な四畳ほどの部屋。家具という家具は部屋の中で一際存在感を発しているダブルベッドとポツンとダンボール箱一個のみが置かれている。
ドアも設置されているがなぜか開かない。きっと外から鍵をかけられているのだろう。
znkps
mzr
みぞれさんがさっきから不安そうな様子なのがやっと分かった。
ぽれは寝起きの頭を回転させながらなんとか状況を理解しようと部屋をぼんやりと観察した。
ふと斜め上を見つめたらでかでかと文字が書かれたパネルが設置されているのが目についた。
そのパネルには「ア●ルセッ●スしないと出られない部屋」と書いている。
ぽれは必死に状況を理解しようとしていたが諦めた。
znkps
mzr
ぽれはパネルに書いてある文言が衝撃的すぎて一気に眠気が吹っ飛んだ。
ぽれがみぞれさんとセックス…?
ずっと不安げでもじもじしているみぞれさんを横目で見つめる。
顔は派手という感じではないがかなり整っている。色白の肌に澄んだ青色の瞳。
綺麗ないつものグレーの髪の毛が今は少し寝癖がついている。
そしてかなりのナイスバディ。普段は厚着をしているので分かりにくいが、パジャマは体型の分かりやすい服でよりみぞれさんのボディラインが強調されている。
みぞれさんとそんな行為をするなんて…。 無理矢理みたいな形になってしまうが仕方がない。ぽれはゴクリと唾を飲んだ。
ぽれが顔、胸、と上から下にかけてじっとみぞれさんを見つめていたところ、途中で違和感に気づいた。
彼女の下半身が何か“変”だ。
股間部分がやたらと盛り上がっている。 まるで男性のブツが勃っているみたいな…
znkps
mzr
みぞれさんがさっきからもじもじしていた理由は奇妙な部屋幽閉されただけではなかったのだ。
もしかして!?と思いぽれはみぞれさんが飲んだであろう飲み物の瓶のラベルを確認した。 ラベルの成分表示には“ふたなり薬”と書いている。
“ふたなり”とは、一つのものが二つの形状を持つことをいい、特に一人で男性と女性の性器を兼ね備えた、いわゆる両性具有を指す。
みぞれさんの性知識がどれほどのものかぽれは知らないが、おそらく分からずに飲んでしまったのだろう。
ぽれは恐る恐るダンボールの中を覗き込んだ。 ダンボールの中にはアダルトグッズの類がぎっしりと入っている。 きっといつかはこのふたなり薬を飲んでしまうのは必然なのだろう。
ぽれはずっと勘違いしていた。ぽれが男だからって挿れる側なのだと。みぞれさんが女だから挿れられる側なのだと。
みぞれさんのパジャマは体型が分かりやすい服だ。最初はこの服がセクシーで眼福だなんて邪なことを少し考えてた。しかし、今は恐怖の対象だ。見るからにデカい。布越しでも明らかだ。こんなのがぽれに入るのかさえ分からない。
しかし、冷静に考えろ。いくらみぞれさんに男性のブツが生えていようと、性別学的にはみぞれさんが女性でぽれが男性だ。つまり二人ともブツはあるし、ア●ルもある。 みぞれさんにち●こが生えたことで混乱したが、ぽれが挿入される側とは限らない! けっして!
mzr
znkps
みぞれさんが声をかけてくれたことで少し頭の中で反芻していた思考がまとまった。 そうだ、話し合いで決めればいい。どっちが挿れるかどっちが挿れられるか。