氷織洋は昔から キラキラしたものが好きだ
ガラスにビーズ 飴
日の光で輝くそれらは 幼い彼を魅了した
だからこそ 彼は両親が嫌いだった
目の前で繰り返される罵詈雑言
彼らが自分を見るときの目は とても濁っていて
なんだか気持ち悪かった
その嫌悪感は歳をとるごとに 蓄積されていく
彼らの発する声が意思が瞳が
氷織洋にとって苦痛でしかなかった
綺麗なものを愛する彼だからこそ
こんな状況は耐えられなかった
そんな中一筋の救いが舞い降りた
強化指定選手
この汚い場所から離れる チャンスだと思った
そして彼は監獄で運命に出会う
サファイアのような瞳をもつ
潔世一という青年に
氷織
潔
氷織
潔
氷織
氷織
潔
氷織
氷織
氷織
氷織
氷織
恋を自覚すれば全てが輝いて見える
潔くんの優しい笑顔 声 一生懸命なところ
光に当てられ輝く瞳 全部全部
かわいくてしかたなかった
でも、その光は自分の汚い部分を さらされているようで
その度に自分に絶望した
あんな親の血が流れているのだ
そんな自分が触れようものなら 穢れてしまう
だから、諦めようと思った
何度も何度も飽きらめようとした
でも、一向に無上手くいかへん どころか
むしろ気持ちは膨らむ一方で
途方にくれていた
氷織
氷織
ふと何かが光った気がした
氷織
目についたのは瓶一杯につまった飴
ラムネ味なのだろうか青く光っている
氷織
それから僕はとあるルールを作った
潔くんを好きと思う度に 飴を一つ食べる
飴がなくなるまでに告白出来たら成功
飴がなくなったら
潔くんのことは諦める
自分に鎖をかけたのだ
氷織
氷織
氷織
氷織
氷織
最後の飴を手に取る
潔
氷織
潔
潔
氷織
潔
潔
氷織
潔
潔
氷織
潔
氷織
潔くんがくれた飴は色とりどりで
とてもキラキラしていた
氷織
氷織
あと、もう少し もう少しだけ この気持ちを持ってていいんだ
氷織
氷織
氷織
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氷潔神