「この…裏切り者!!」
ガイア
っ…!!
ディルック
…起きたか
ガイア
ん…あぁ…
ガイア
(…ったく、嫌な夢だ)
ガイア
(それも酒場で見るなんて)
ディルック
…ひどい顔色だ
ガイア
なに、問題ない
ガイア
そうだな…ここは一つ午後の死を、
ディルック
閉店の時間だ
ガイア
ラストオーダーまであと1分あるぞ
ディルック
…
ガイア
ああ、わかったわかった
ガイア
だからそう睨むな
ガイア
明日は旦那様のめでたいめでたい誕生日だからな、早く帰りたいだろう
ガイア
モラはここにおいておくぜ
ディルック
ガイアさん
ガイア
ん?まだなにか用か?
ディルック
…いや
ディルック
なんでもない
ガイア
ああ、いい夜を
翌日 夕方
リサ
あら、珍しいこともあるのね
リサ
ガイアが遅くまで仕事をしているなんて
ガイア
開口一番にそれは酷いんじゃあないか?
リサ
今日は貴公子様のお誕生日でしょ?
リサ
会わなくていいの?
ガイア
ははっ、めでたい日に俺なんかと会っちまったらせっかくの美食がまずくなっちまう
リサ
ふうん…
ガイア
…なんだその目は
リサ
いいえ
リサ
ただまだ夜は長いわよ
ガイア
?
ジン
あんなに溜まっていた書類がいつの間に…
アンバー
ガイア先輩…熱でもあるんですか?
ジン
そうだ、バーバラを…
ガイア
はははっ、仕事ができる俺も悪くないだろう?
リサ
常にその状態を維持してほしいわ
ジン
本当にどうしたんだ、ガイア
ジン
それに今日は先輩の…
ガイア
さて、俺は帰るとしよう
ジン
…っガイア!
ガイア
ん?
ジン
…先輩に会ってあげてもいいんじゃないか?
ジン
1年に1度のめでたい日だ
ジン
君だって大切な家族じゃないか
ガイア
助言ありがとうな
ジン
ガイア!
アンバー
…行っちゃった
アンバー
なんだか今日のガイア先輩一段と胡散臭い
リサ
…色々彼も抱えてるのよ
ジン
…






