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西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
──またやった。
見たくて見ているわけじゃないが
自分に嫌気が差さずにいられない
でもあいつが夢に出てくるのは
ちょっと悪い気がしなくもなくて
だから、また見てしまうのだろう
陸上部の人
陸上部の人
東吾
陸上部の人
陸上部の人
東吾
陸上部の人
陸上部の人
東吾
東吾
陸上部の人
陸上部の人
陸上部の人
東吾
東吾
陸上部の人
陸上部の人
東吾
陸上部の人
陸上部の人
苛つく
宮田
(肩を叩く)
宮田
東吾
言われなくてもそのつもりだよ
宮田
宮田
宮田
宮田
宮田
宮田
……どいつもこいつも
東吾
東吾
西都
西都
東吾
西都
西都
西都
東吾
西都
東吾
西都
西都
西都
部活といえどもゲームしかしてないけどな
西都
東吾
東吾
西都
西都
西都
下心を抱いているくせに
ちゃんと守れる自信がなかった
最善策は“避ける”しか思いつかない
多分それで合ってるんだろうけど
西都
西都
東吾
西都
東吾
西都
西都
西都
西都
西都
西都
(仰向けに倒れる)
東吾
西都
東吾
動揺で大きい声が出た
西都
勝手なことを言いながら目を閉じる
それから本当に2時間くらい寝ていた
こっちは一応ちゃんと縫いつつも
気にならずにはいられない
時々ちらりと見てみる
穏やかな寝顔をしている
ペンポーチを枕にして
寝相も綺麗に横向きになっている
つい何秒も見つめては
気持ち悪いかと思って逸らす
を繰り返している
と、糸が寝返りを打った
西都
西都
俺?
俺が何?
西都
西都
え
西都
ビビったー
てか夢の中でもアイスかよ
俺は笑って目を逸らした
心臓はまだバクバクしていたが。
──数日後──
西都
西都
東吾
東吾
西都
東吾
西都
屋上の扉の前の踊り場に座る
西都
西都
東吾
西都
西都
東吾
東吾
西都
西都
東吾
西都
糸は一段下に座った
隣ではない
それはそう
それからそれぞれ黙々とやっていたのだが
東吾
久しぶりに針が刺さった
というのも最近は慣れてきていたから
西都
西都
東吾
西都
東吾
西都
西都
西都
一段下から見上げるから
上目遣いのようになっている
東吾
東吾
東吾
西都
東吾
西都
西都
東吾
西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
東吾
本音が出た
西都
東吾
西都
東吾
東吾
東吾
西都
東吾
西都
東吾
西都
東吾
西都
俺には分かった
糸はどこか嬉しそうだ
西都
西都
東吾
が、手を出して
指が触れた途端
西都
糸は手を引っ込めた
東吾
西都
西都
西都
東吾
西都
元から貼れるわ
それを敢えて
そっちが貼ってきてたくせに
なんで急に
東吾
西都
西都
東吾
東吾
西都
東吾
東吾
流石に苛ついて
引っ込めた手を掴んだ
西都
西都
東吾
西都
西都
抵抗して抜こうとする手を
やけになって握り続ける
そんな攻防戦が続く
といっても、もはやお互いに
何が何だか分からない
と、その時だった
ガシャンッ
下の方から音がした
まずい、見られた──
まさか陸上部の奴?
すぐさま立ち上がって手すりから見下ろす
落とした水筒を拾い
走って降りていったのは
なんと、俺に告白した女子だった
まだマシか?
いや駄目か
とにかく追い掛けようとすると
西都
糸が冷えた声で言った
東吾
西都
西都
西都
他人行儀で階段を降りていこうとする
怒ってるのは分かるけど、でも
東吾
東吾
西都
東吾
西都
西都
西都
西都
西都
西都
東吾
東吾
東吾
東吾
東吾
東吾
ちょっと的外れな言い分になった
だがそれが刺さったようで
糸は目を逸らした
西都
西都
東吾
動揺して少しつっかえる
勝手に信じられても
こっちはもう
『可愛いと思うのが』
『抑えられそうにない』
──そう言いたかったが
言えるわけもなく
東吾
東吾
代わりに棘ついた言葉が出た
西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
西都
そう言い残し
糸は静かに降りていった
今の選択も
間違いなのか正しいのか
これでもまだ分からないから
仕方のないやり取りだったんだろう
さっきの糸の
手の汗ばんだ感触と
あの慌てた抵抗ぶりで
今もなお興奮が残っているのも
仕方のないことなんだろう
そう結論づけながら
一人で絆創膏を貼った
やっぱり自分では上手く巻けなかった
つづく