ケッペキショウ

その日の帰り道

朝の出来事を思い出しつつ 歩いていると…

誰かに呼び止められ、振り返ると…

この子は、柚葉

同じクラスで結構一緒に 行動するくらいには仲が良かった

でも、あの事件以来…

私が避けるようになり 疎遠になっていた…

今でもたまに話しかけてくれるが…

以前のように話せなくなっていた

気まずさから、私は柚葉の後ろにいる 男の子に目を向ける

話が途切れたタイミングで声をかける

柚葉の寂しそうな声を聞きながら、 その場を後にする

あの事件があった後…

しばらくは家から出ることも 出来なかった…

そんな時、柚葉は 何度も訪ねてきてくれていた

でも、誰も信じることが 出来なくなっていた私は…

柚葉に会うことも出来ず…

事情を話すこともしなかった

それからしばらくして、 学校にも行くようになった頃には

気まずさが勝ってしまい…

もう話しかけることも謝ることも 出来なくなっていた。

家に帰ると、柚葉から 連絡が来ていることに気付く…

柚葉には申し訳なさもあるので

今回は自分の気分転換の為にも 遊びに行くことにした。

続く…