とある日の昼
叫び声と共に視界が赤黒くなった
理解が追いつかなかった
大切な人がおれを庇った血塗れ
酷く跳ねて
おれの顔や手に血がついた
でもそんなことは気にしてられなかった
本当なら救急車を呼ぶ場面だが
全部がワカラナクなって
何もできなかった
結局救急車も目撃者に呼んでもらった
救急団員と共に乗り、走る車
「 無事でいてほしい 」
ぽつりと呟いた
聞き取れたのかとある一人の人が
「 全力を尽くします 」
と。真剣な顔で言った
病院につき、手術室へ運ばれるあいつ
おれが轢かれればよかったばっか思った
そうだ。と俺はメンバーを呼んだ
本当に怖くて、噛み噛みだったけど
数十分後には来てくれた
優しい人たち
みんな泣いていた
ごめんなさい。おれのせいで
心の中で呟いた
俺のせいなのに誰も責めない
心臓の音と啜り泣く声しか聞こえなかった
…
そのまま数時間が経過していた
赤いランプが消えた
数分後に医者が出てきて
「 手術は成功しました 」
おれは安堵よりも先に涙がでてきた
「 病室に行っていいですか? 」
と桃色が聞く
「 多分目覚めていますよ。 」
「 あ。【すち】さんは……室です 」
ありがとう。
病室に行き。みんなで入る
「 あ!らんらん…こさめちゃん…
いるまちゃん…みことちゃん… 」
「 …と…っ誰…ですか…? 」
…おれだけ忘れられている??
この事実についていけず
大泣きしながら家に帰った
そのまま一週間はまともに飯を食わず。
寝ず
見舞いにも行かなかった
…俺の目も黒く濁っていた
そのまま二週間が過ぎようとした時
らんとこさめが家に来てくれた
「 これ食べてね? 」
正直言って食欲は無い
これだけのために家に来てくれた
大切な仲間
温かみを知った
…明日、行こうかな
すちの病室に明日行くと決めたため
こさめたちが持ってきた食いもんをちょっとだけ食べて
風呂にも入って
ほとんど久しぶりに寝た
だから中々寝付けなかった
コメント
8件
すげぇ……久々に全部まともだ(())