家出 ー家出
赤嫌われ、赤元嫌われ、赤愛され
黄青出ません
家族は互いを愛すもの
アニメでもドラマでも
至る所で見るけど
赤
付けていたイヤホンを取り
スマホの電源を切る
その後
スマホをベッドに投げ
自分もベッドに身を投げる
することも無く
もう一度起き上がり
ベッドの縁に座り
引き出しを開ける
赤
淡い紺色のカッター
色がお気に入りで
小学生の時に買って貰ったもの
手に取り
腕に刃を当てる
苛立って力が入っていたのか
動かしていないのに
鋭い痛みと共に血が流れ出ている
赤
気がつけば服も
布団もシーツも床も
真っ赤に染まっていて
腕は中々にグロいことになっていた
片付けても
直ぐに又やる為
そのまま放置し
ベッドに倒れ込む
そのまま眠っていたらしい
気がつくと腕には包帯が巻かれ
布団が掛かっている
赤
起き上がり周りを見渡す
赤
ここ俺の部屋じゃないな
じゃあ誰の部屋?
紫
紫
赤
俺の事嫌ってた癖に
微笑み乍声を掛け
部屋に入ってくる長男
紫
そう言って腕を掴まれる
赤
赤
紫
なんで落ち込んでんだよ
俺が悪役みたいじゃん、
桃
桃
赤
此奴もかよ
さっきからどうなってんの
桃
赤
赤
そう言って立ち上がる
紫
最悪だ
コンビニにでも行くか
紫
紫
赤
桃
紫
コンビニに付き
財布を持ってきてない事に気づく
赤
取り敢えず時間を潰すため
適当に漫画を1冊手に取り
ページを開く
黒
肩を叩かれ後ろを向く
赤
黒
赤
黒
赤
漫画を閉じ棚に戻す
赤
黒
赤
黒
赤
黒
赤
コンビニを出て
隣の公園のベンチに座る
黒
改めて自分の服装を見ると
部屋着のTシャツ
短パン
通りで寒い筈だ
赤
黒
黒
赤
黒
赤
そんな話をしていると
通知音が凄い勢いでなり始めた
黒
赤
取り敢えず電源を切り
黒くんの家に歩き始めた
暫くゲームをして
スマホを開く
通知の件数は108
黒
赤
スマホ使えないの不便だし
めんどくさいけど
赤
黒
赤
桃
赤
桃
桃
赤
貸して、という声と共に
電話の相手が変わる
紫
赤
紫
赤
赤
紫
赤
プツッという音が鳴り
電話が切れた
黒
赤
赤
黒
ゲームをした儘寝落ちたのか
気が付くと部屋には光が射していて
多分雀の鳴き声が聞こえた
赤
寝惚けた儘
何時もの癖でスマホを開く
赤
帰んなきゃいけないんだっけ
てか返事はしてないし
別に帰らなくてもよくね?
黒
赤
黒
赤
黒
赤
赤
黒
赤
黒
赤
顔を洗い 髪をとかして
黒くんに借りた上着を羽織り
外に出る
流石に12月の朝は寒く
フードを被り
前のファスナーを閉めた
10分程歩き
見慣れた家の前に立つ
鍵も持たず出た為
インターホンを押すしかない
マジで引き返したい、
赤
橙
不意に後ろから話し掛けられる 後ろを向くと兄の姿
赤
橙
赤
橙
橙
赤
タイミングよくてラッキー
この儘部屋行ってさっさと荷物取って
黒くん家いこ
紫
紫
うわ、最悪
ドアを開けると
目の前に長男
赤
紫
赤
紫
赤
紫
赤
赤
橙
赤
執拗に話し掛けてくる兄を無視し
階段を駆け昇る
部屋に着き
クローゼットを漁る
赤
3セット程の服とゲーム機
漫画等を
鞄に突っ込む
その後
ファスナーを閉め
顔を上げる
赤
机に置いた筈のカッターが見当たらない
多分彼奴らだろうな
取り敢えず机にある財布だけ手に持ち
リビングに向かった
桃
昨日の怒りは何処にいったのか
トーストを頬張り乍
話し掛けてくる兄
赤
桃
赤
桃
橙
橙
手渡されたのは5000円札
赤
橙
橙
橙
赤
貰える物は貰った方がいいという事で
5000円札を財布に仕舞う
金は幾らあってもいいしね
赤
紫
紫
赤
紫
赤
紫
桃
赤
赤
桃に捕まり
力の無い俺は抵抗できなかった
紫
無理やり腕捲られて
手当てされたし
赤
桃
紫
紫
赤
橙
赤
赤
桃
橙
赤
紫
赤
赤
座らされていた椅子から立ち上がり
鞄を持つ
その後
廊下へと歩き始める
桃
紫
黄
橙
橙
青
赤
青
まだ桃や橙より力の弱い青だったせいか
なんとか振りほどき
外へと出た
スマホの通知は鳴り止まない
一度メッセージアプリを開き
兄達の連絡先をタップする
5件の連絡先を削除しますか
という文章が表示され
その下の
はい
をタップした
兄弟愛とか
家族愛とか
今更
赤
赤
家出 ー家出
偶にはこういうendもあり?
てか俺の書くやつ
カッターとかリスカとか 多すぎな気がする
コメント
5件
コメント失礼します!なんかいつの間にか全部観てたのでフォロー失礼します
私が好きなんでもっとたくさん書いちゃって( ◜ω◝ )