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＊人生の間＊
薫の覚悟を灯した瞳をしっかりしんぺい神を見ていた
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神はそう吐き捨てる
確かに薫から放たれた言葉は母親らしい言葉
そう”母親らしい”
様に完成された母親像
母親らしいからこそ、怪しく感じる
薫
薫
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
薫
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
「人間としての意見じゃない」
スカイ
普段、戦場に出ない非戦闘員である軍医しんぺい神
誰も、フルネームも出身も知らない未知数な軍医
名前に「神」という一文字が入っているだけで、身体の構造・運動神経そして知識の容量は一般人程度
語られる過去は全て筋が通っている
まるで”誰かに作られたシナリオ”のような綺麗な過去、悲惨さは何も無い一般家庭
その過去に彼を誘ったグルッペン含み幹部共々気付かず過ごしていた
そんなしんぺい神から威圧的な気配を、同じく非戦闘員であるスカイは強く感じた
気配察知が上層部の中で一番苦手なスカイですら、感じた
人間では絶対出せない圧を
スカイ
薫
スカイ
怒号に怯えたように薫は姿を消した
そしてスカイは改めてしんぺい神に向き直る
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
「神様が」
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイ
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
？
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
アリゼー
アリゼー
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイ
スカイ
スカイ
アリゼー
アリゼー
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
出会った頃から変わらない
ふんわりとして掴み所の無い雰囲気で平然と語る
アリゼーは冷や汗をかいている
かつての種族関係により、天使は神に敵わないのだろう
アリゼー
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
アリゼー
しんぺい神
しんぺい神
アリゼー
アリゼー
アリゼー
しんぺい神
アリゼー
アリゼー
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
アリゼー
アリゼー
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイ
スカイ
アリゼー
アリゼー
アリゼー
アリゼー
アリゼー
しんぺい神
アリゼー
アリゼー
アリゼー
しんぺい神
アリゼー
アリゼー
神のトップに立つとされる全知全能神でさえ数時間の身動きが取れない程の結界を、医療でしか活躍できない神には到底できない
無断堕天の影響で結界の柔らかい部分を狙って悪魔が侵攻していたのだろう
アリゼー
アリゼー
アリゼー
しんぺい神
アリゼー
アリゼー
アリゼー
そうしてアリゼーは消えていった
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイは座っていた椅子から勢いよく立ち上がり、しんぺい神の胸倉を掴んで立ち上がらせる
スカイ
スカイ
激しくスカイが付けている面が揺れる
それに対して、しんぺい神の面はまるで張り付いたかのようにぴくりとも動かない
しんぺい神
スカイ
スカイ
スカイ
スカイ
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイ
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイ
スカイ
スカイ
スカイ
スカイ
スカイ
スカイ
人間、野生の動物と違い極端な弱肉強食ではない
事故・自殺・寿命死
大まかに分けて3種類
人間は「死」を感じる現象がある
無論、どの生物にも最期は「死」が入る
だが、必ず残される人間が出てくる
神は死者を選び残された人間には一切の関与をしない
だから、全生命の命を司り長寿である神からすれば、短命である残された人間に構う必要は全くもってない
過去、神であったしんぺい神はほんの数分前、薫が語った時に「神としての考え」を提示した
その時まで、自身すら偽り人間に成ろうとしていた
完璧なシナリオを自分で創り上げその証言を確立させる為に、当時国一番の医者の養子として情を移さず育った
前から存在を知っていたであろうグルッペン率いる我々国に加入し、完全な人間として紛れ込んだ
人間と成って彼は、今現在に置いて情を移した人間を一度も亡くしていない
だからこそ
「そんな”人間らしい感情”、俺にわかる訳無いでしょ。元々、神だったんだから」
そんな返事を簡単にしてしまう
それがさらに怒りを買う言葉だと気づかずに
そう答えるしんぺい神の面が少しズレて濁っていない、綺麗な空色の瞳が覗かれる
スカイ
スカイ
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイ
スカイ
しんぺい神
しんぺい神
仮に、同じ力を持つ人間が二人いて対峙するとする
消費する力は共に神力
だが1人は「生」を、1人は「死」を好んで使用する
二人が異なった力を使っていれば問題は起きない
だが、二人が”同時”に”同じ力”を使うと話が変わる
”アビリティー同時発動によるアビリティー暴走”
そのような現象が起き、両者とも死ぬ
これは掌握系統のしかなく、被害を広げない為のストッパーの役割がある
そしてしんぺい神は元々スカイのアビリティーを持っていた事もあり、力の使い方そして誘発の仕方も熟知している
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
？
スカイ
しんぺい神
案の定と言うべきか、謎の男がまた間に入る
今まで冷静だった男が少し慌てた入ってきたような気もした
今までの介入で持っていなかったはずの剣を腰に付けてすぐに引き抜けるようにしている
危ない状況だと判断し、武器を持参したのだろう
スカイ
？
？
？
深く被られているローブから少しだけ、茜色の瞳が見えた
最大の警戒・威嚇なのだろう
覗かれていたしんぺい神の瞳はまた面の後ろへ消えた
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
？
？
？
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
？
？
？
？
？
？
一国として基盤が弱い国が最初に手助けを求めるのが、完全中立で決して契約国には手を出さないと約束されている裏組織
その裏組織の中でもトップクラスに契約国が多いのが、この組織
組織の名前は決められていないのか、大まかな分類で裏組織と名乗っているが、その実力は一国を作れる程度と噂されている
生半可な力で君臨はしていないようだ
しんぺい神
？
？
スカイ
？
？
？
しんぺい神
しんぺい神
スカイ
スカイ
《了解致しました》
《人生の間スカイ様、お勤めご苦労様です》
《これより、適正者を強制転送に移ります》
部屋の中に響く電子音
そしてしんぺい神の前に空色の仮面が出る
？
？
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
？
？
「”人間に成りきれなかった神”」
？
”人間に成りきれない”
自分から故郷を捨て堕天したしんぺい神からすれば心に刺さる言葉だろう
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
神界の上下関係 全知全能>>唯一神=>上級神>中級神>下級神>>天使>>聖獣
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神
しんぺい神は仮面を取って顔付近に近付ける
例外なく、姿を消し会場へいった
スカイ
スカイはため息を付き、指を鳴らす
すると
グルッペン達がいる景色に戻った
グルッペン
スカイ
スカイ
？
謎の男は少しだけ目を動かしてから姿を消した
そして気だるげに椅子に座るスカイを無視して、幹部達は進んでいく
スカイ
静かにそう零した言葉をあかがみん国のソーラの耳は拾った
ソーラ
ソーラ
ソーラ
そう考えながら次の部屋への扉をくぐった
次の部屋には
壁一面に本棚が並べられぎゅうぎゅうに本が入れられている
その奥に書斎机とアンティーク風の茶色の椅子があり
そこには1人の男がいる
？
？
？
ホワイトボマー
彼は怪しく一点だけを見て彼らを招いた
彼の背後に羽ばたく小さな蝶に
見抜きする者は誰も居なさそうだ
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