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遥
私の名前は三澄遥(みすみはるか)。
至ってどこにでもいる、女子高校生。
ただ一つ、人と違う事があるとすれば…
女子生徒A
女子生徒B
女子生徒C
遥
遥
何故か、「王子様」扱いをされている女なのである…(大困惑)
桃哉
遥
遥
桃哉
遥
桃哉
私は、生まれつき身長の高い父親の血筋をかなり引いたらしく
女の子に生まれたのに、175cmとかなり巨体だ。
だから、声も他の可愛らしい子と比べたら声もかなり低い…
遥
桃哉
遥
桃哉
桃哉
遥
彼の名前は花田桃哉(はなだとうや。)
赤ちゃんの頃から親同士が仲良しだったこともあって、
高校生になった今でも事情を理解してくれる良き幼馴染。
桃哉
遥
桃哉
遥
キーンコーンカーンコーン.
内藤
遥
内藤
内藤
男子生徒A
女子生徒B
内藤
内藤
内藤
内藤
担任の内藤先生の言葉でざわつきだす教室。
教育実習生…それは、教師を志す人が突如として訪れ
それがイケメンだったり美女だったりでなんやかんやでクラスが
盛り上がる印象が強いイベントである。
桃哉
男子生徒A
女子生徒C
女子生徒A
遥
遥
遥
ワイワイと盛り上がるクラスに、私はついていけないので肩を落とす。
内藤
そう扉の向こうへ内藤先生が声をかけると…
女子生徒A
???
がっしりとした体格で、若干猫背気味の男が教壇の前へと歩いてきた。
男は辺りを見渡しこちらの様子を伺っている。
桃哉
女子生徒A
女子生徒B
内藤
???
ビジネススーツを着た教育実習生の男は気だるげに口を開いた。
???
???
黒澤
気だるげな男から発せられた程よい色気を保った低音、
そして猫のような気まぐれさを兼ね備えたその声に空気が止まった。
桃哉
遥
内藤
内藤
黒澤
言葉には皆出せていないが、明らかにクラスの女子の空気感がおかしい。
この感覚───、嫌な予感がする…。とても。
黒澤
女子生徒A
女子生徒C
女子生徒B
女子の黄色い歓声。
途端にざわめきだすクラス。
内藤
桃哉
桃哉
遥
遥
黒澤
黒澤は湧き上がる歓声を無視している。
そしてその目線はなぜか…
遥
遥
遥
私の方を、向いていた───!
キーンコーンカーンコーン…
内藤
内藤
女子生徒A
桃哉
遥
内藤
内藤
黒澤
私は思わず頭を抱えた。
次回────
黒澤
遥
遥
遥
黒澤
遥
どうやら…想像以上に、面倒くさいことになりそうだ。
違う!私が…私が望んでるのは…
平凡な…学生生活なんだってば…
遥
#02 「誰がこうしろって言ったよ」 乞うご期待ください…!