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フォローと、ブクマ失礼します!
めっちゃ良かったです!!!! ブクマ失礼します😭
ぶくしつ……(o_ _)o パタッ(尊死)
⚠️ 桃赤
地雷の子たち
桃赤おおくてごめんね、😢
「王子様」
とは言ったものの、掃除はだるい
サボってやろうかなって考えたけどさすがにあいつに悪いしな~って善意が出て
掃除に取りかかった
俺はその重いゴミを持って慎重に階段を降りた
ドシッ……
鈍い音が響く
曲がり角でちょうど誰かとぶつかった
ツイてなさすぎるって…
そう言って上半身を起き上がらせた瞬間
澄んだ藍色の瞳と目が合う
その綺麗な瞳に俺は息を飲んだ
何も考えられずにいると
差し出された手に掴まるとグイッと力強く引っ張られた
その高身長の彼は2年の後輩だったらしくて
少し頬を赤らめながら謝る彼はちょっとだけ幼くて
可愛かった
それから帰るまでお話して、家まで送ってってくれた
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎちゃって
"また明日"
そうやって笑う君に少しドキッとしたのは気のせいかな
ガララッ…
反射的に教室の空いたドアを見ると
昨日の君は部活終わりでジャージだったけど
制服姿は本当に王子様
白いワイシャツは上の方のボタンを空けてて
昨日は気づかなかったけど片方の耳にピアスがついてる
そんな少しチャラそうなところにもかっこいいと思ってしまう
女の子たちに囲まれてるけど…、
まぁ、このルックスでこの性格
そりゃモテるだろ~なぁ…
そう言ってへにゃ…と笑う君はギャップの塊
可愛すぎなんですけど~、
自分の顔がリンゴみたいに赤くなってくのがよくわかる
俺はさっきのことで手が進まないでほぼ食べずに終わってしまった
誰かに支えられて転ばずに済んだ
どうやら桃くんとぶつかったけど支えてくれたらしい
そっぽ向いてて分からないけど桃くんの耳は真っ赤だ
もうちょっと抱きついたままがよかったなんて思ったのはのは内緒
帰り二人で帰る誘いをおっけーしてもらった俺は
好きな人と二人で帰ることができた
二人で帰りたかったのは大事なお話があるから
緊張したけど、頑張って俺なりに伝えてみた
ニヤけるのを必死に耐えて、笑顔をつくった
そう言って君の頬が赤く染る
なんとも可愛すぎる
その笑顔、…破壊力半端ない
可愛すぎ、ほんとずるい、
気合い入りすぎて30分前に着いた
っは……
そう言って離れないように手を握った
真っ赤な君の顔
そこに売ってるりんご飴みたい
てっきり赤かと思ってたけど、
また頬を赤く染める君
俺の色だからとか勝手に妄想してる
なんてはしゃぐ無邪気な君は世界一可愛い
さっきやった金魚すくいで袖が少し濡れてる
君が楽しそうに笑うから
俺もつられて子供みたいにはしゃぐ
浴衣なのに階段ダッシュ
先輩が案内してくれるって言ったのに先にばてちゃって
そう言って君をおんぶすると体温が伝わってきて
なんとなく照れる
きっと暗くて君にはバレてないだろう
なんて花火を眺める君の横顔
いつもの無邪気さがあるけど、どこか美しかった
俺はそんな君に
恋をしました
なんて平然としてるけど君に名前を呼ばれる度、鼓動が早まる
大きな花火が鳴ったあと、"好き"って君の声が聞こえた
片膝をつきながら、花火に照らされる君の真剣な顔
君はやっぱり
"王子様"だね
ギュッ、
初めて会った時と変わらない、
藍色の澄んだ瞳と目が合う
チュ…
君の甘い香りに包まれながら
優しくて甘酸っぱいキスを交わす
君はきっと、これからもずっとずっと…俺の王子様。