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海堂 天音_カイドウ アマネ
そう言って空を見上げた
涙がこぼれぬようにと なのに溢れて止まらない 涙
貴、私は嘘ついてた でも愛してたの 心の底から
あぁ、お姉ちゃん 私はお姉ちゃんみたいに 素直になれないみたい
私は初めて 声を上げて泣いた
今から始まるのは 私の人生最大の 芝居劇
陸前とのトーク
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
私はこの着信に スマホを落としそうになった
この陸前 貴と名乗る男は お姉ちゃんに一目惚れした人
もう亡くなって3年になるのに そんなことも知らないのか… あきれると同時に これはとてつもないチャンスだと 悟っていた
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
竹原 結_タケハラ ユイ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
竹原 結_タケハラ ユイ
竹原 結_タケハラ ユイ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
私は昨日あったことを 全部話した
竹原 結_タケハラ ユイ
竹原 結_タケハラ ユイ
海堂 天音_カイドウ アマネ
先輩<海堂さん!お客さんよ!
私は姉と勘違いされてるのに 自慢げに話した事に 何も罪悪感がわかなかった
それから何日もたったある日
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
店に来たのはあの陸前 貴だった
陸前 貴_リクゼン タカ
お互い会釈する なんか気まずいな〜 文章ではちゃんと話せるのに…
嘘ついてるからかな とか思ったのは内緒
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
今私は 貴と一緒に歩いている
1年前の自分なら 信じられない…
告白してふられて… 妹の方の海堂だってこと 気が付いてないんだな〜
それだけ私の告白も 存在もどうでもいいってことでしょ
海堂 天音_カイドウ アマネ
あぁ、辛いなぁ 笑 本当は楽しいはずの時間も 苦痛でしかないや
でも、打ち明けられない 私は恐れてる 貴がいなくなることを だからまた嘘を重ねてる
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
その後、 貴から心配の連絡がきた
元気なかったけど 大丈夫?って
海堂 天音_カイドウ アマネ
どうせ、本当の自分なら 連絡も来ないし 話しかけてもくれないんだろうな
私知ってる
貴が私の働いている店に来たのは 前に亡くなる前の お姉ちゃんが働いていたからだと
しょっちゅう覗き見してるの 当時はよく見かけたもん
ある日の職場にて
竹原 結_タケハラ ユイ
竹原 結_タケハラ ユイ
結が盛り上げてくる
社会人だと言っても まだ私たちは20になったばっか
恋バナで盛り上がるのは 小学生とも 中学生とも変わらない
海堂 天音_カイドウ アマネ
竹原 結_タケハラ ユイ
海堂 天音_カイドウ アマネ
竹原 結_タケハラ ユイ
竹原 結_タケハラ ユイ
海堂 天音_カイドウ アマネ
いつもなら笑える この軽い感じの言い方も グサッと胸に突き刺さる
嫌、だよね、、、 私、本当に最低な女だよ…
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
竹原 結_タケハラ ユイ
竹原 結_タケハラ ユイ
海堂 天音_カイドウ アマネ
これまでの事全部全部 結に話した
これだけ最低なことしてるのに
竹原 結_タケハラ ユイ
竹原 結_タケハラ ユイ
竹原 結_タケハラ ユイ
優しい言葉を呟く
でも余計に罪悪感だけが 増すだけ
海堂 天音_カイドウ アマネ
竹原 結_タケハラ ユイ
海堂 天音_カイドウ アマネ
「本当にいいの?」
いいわけないじゃん せっかく話せてたのに もう話せなくなるんだから
でも、お姉ちゃんとして見られて お姉ちゃんに言う言葉を 私に投げかけてくるのは 正直辛いから
たぶん、私は逃げるだけ
そろそろバレるだろうって そんな気がずっとしてる
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
いつも通り笑えたかな
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
貴は期待の籠った 目をこちらに向けてくる
きっと告白されると 思ってるんだ それも、姉の方の海堂に
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
貴の声が荒くなる あぁ、怒ってる
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
陸前 貴_リクゼン タカ
海堂 天音_カイドウ アマネ
もう貴は話さなかった そのままどこかへ歩いていった
海堂 天音_カイドウ アマネ
私は乾いた声で笑った いつもそうだ しんどくても辛くても 笑って嘘ついて…
姉になりすまして… 可哀想だからって 嘘ついて
あーあ、言えなかったなぁ
海堂 天音_カイドウ アマネ
海堂 天音_カイドウ アマネ
可哀想だからじゃない 本当に好きなんだと 結局言えなかったや
海堂 天音_カイドウ アマネ
初めて思いのままに泣いた
初めて嘘つかずに 感情を出せた日だった
海堂 天音_カイドウ アマネ
❦ℯꫛᎴ❧