ストロベリーライフ#14

ー俺の事好きになってねー

そう言われてから私は家に帰った

なんて言うから帰るしかなくなっちゃったじゃん

ー自宅ー

佐伯さんは、黒川家に仕える召使いさん

小さな頃から私のことを見てくれている

私のボディーガード兼世話係

私は、佐伯さんに一通り話してみた

確かに母は、優しかった

誰にでも笑顔を向け

誰にでも平等に優しかった

綺麗で、人思い

そんな母にずっと私は憧れていた

ー母に似ているー その言葉を待っていたはずなのに

何故か今となっては嬉しくは、ない

ー翌日ー

昨日は、あまり眠れなかった。

こんな事中学以来だ

いつの間にいたのか…

眠過ぎて気づけなかった

りーぬくんは、ずっと笑っている

ほんとこの人は…

学校でも眠気は、治まらなかった

ー理科実験中ー

そういった瞬間だった

急に私の目の前で爆発が起こった

ﾊﾟﾘｰﾝ

ｸﾞｲｯ

ｼﾞｬｰ

そう言うとりーぬくんは、なーくんから借りた ハンカチを私の手に巻いた。

ｷﾞｭｯ

彼は、私の手を引いて保健室に連れていってくれた

知らなかった

りーぬくんが私の事をこんなにも思ってくれていたなんて

君のそういう真っ直ぐなところが私は、好きなんだろう

でも、まだ

好きになれない

……To be continued