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斉藤 芭
高校1年生の秋-。
私、斉藤 芭(サイトウ ハナ)は怯えていた。
教師
教師
斉藤 芭
教師
斉藤 芭
教師
斉藤 芭
見なくてもわかってしまう。
私にだけ素っ気なく返された答案用紙にはでかでかと赤文字で36の文字が記されている。
斉藤 芭
斉藤 芭
自分の席に戻り、机に伏せながら答案用紙を眺める。
勢いよく跳ねあげた赤いマーカーのせいで自分が何を書いたのかも分からない。
深山 弦
斉藤 芭
急いで答案用紙を隠すと、恐る恐る深山 弦(ミヤマ ゲン)の方を見る。
深山 弦
そう言って自分の答案用紙をちらつかせながら口元を歪め、鼻で笑う。
1番後ろの自分の席に戻っていくと机に伏せて眠りつこうとしている。
斉藤 芭
斉藤 芭
学園内1の問題児だと言われているあの深山 弦にテストで負けて悔しくないはずがない。
教師
教師
教師
教師
教師
教師
高ぶる気持ちを抑えるためか、浅く深呼吸をした先生はチョークを持ち黒板に向かった。
斉藤 芭
斉藤 芭
はあ、と溜息をつき、肩を落とした。