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西暦xxxx年

世界は大きな貧困や災害に見舞われ

人口の半分以上が死滅した

そんな中ある研究者がひとつの打開策を上げた

研究者

この薬品は人間の細胞に動物のdna を組み合わせることの出来る薬です。

研究者

この薬を使うことで、人間の体力はその動物と一体化し倍増します。

研究者

また、食べ物が異なるようになり、なんでも食す人間のようなリズムを崩すことが出来る。

研究者

しかし、問題点として、1度服用すると次世代にまでその影響は及び続けること。

研究者

そしてどの動物のdnaと結合するかは分からないという点です。

研究者

この薬を服用することで自分の自己防衛を行えるものが増え、動物との共存により食のバランスも取れると思われます。

研究者の発表は世界を轟かせ瞬く間に広まった

そしてその薬が世に出回るようになったことにより、

世界には獣人と人間が共存する世界となった。

このお話はそんな人間と獣人による物語である。

ザーー

ホソク

うえっあ、雨?

ホソク

うっそ、朝の天気予報では降らないって言ってたのに……

ホソク

傘持ってないし…

ファッションデザイナーの学校に通っている僕。

チョンホソクは居残りで遅くなってしまっの帰りに運悪く雨に見舞われてしまったのだ

ホソク

この様子だと絶対すぐやまないよね。

ホソク

もー、夜も遅いって言うのに……

ホソク

どこかで雨宿りしてからじゃないと帰れないよなー……

その時ちょうど喫茶店の前のところが屋根で覆われており濡れていないのを見つけた

ホソク

ラッキー!

タッタッタッ

ホソク

ふぃー

ホソク

うわっ、今の一瞬で服ビショビショになったんだけど

ホソク

さむっ

このままこの服を着ていると間違えなく体温を奪われる

そう考えて上に羽織っていたジャケットを脱ぎ手に取ろうとしたが

ホソク

あっ、

夏場とはいえ夜の寒さによって凍えた手では上手く掴むことが出来ず床に落としてしまった……

はずなのだが……

ボフッ

ホソク

ボフ?

ホソク

え、なんか下にダンボールあった…?汗

ホソク

な、なんか貴重品とか入ってたりして、

ゴソゴソ

ホソク

うわぁ!!

ホソク

う、動いた!?

ホソク

(なになに、めっちゃ怖いんだけど……)

ゴソゴソゴソ

ホソク

めっちゃ動くじゃん……

ホソク

み、見ないとダメだよね…

ホソク

うー(´;ω;`)

ホソク

怖いんだけど……

恐る恐るダンボールを開けると

ホソク

およ?

ジョングク

:( ;´꒳`;):プルプル

テヒョン

:( ;´꒳`;):プルプル

ホソク

と、虎と兎!?

ホソク

な、何でこんなに小さい獣人の子が?

ホソク

しかも何で全然種族違うの?

ジョングク

キュー:( ;´꒳`;):プルプル

テヒョン

ガァウ:( ;´꒳`;):プルプル

ホソク

すごい震えてる。

ホソク

お前たちどうしてこんなところにいるの?

ホソク

お母さんやお父さんは?

その時ダンボールの隅に手紙……というか紙が置かれているのに気づいた

本当に申し訳ありません。
浮気相手との間にできてしまった子供で私には家も家族もあり育てることもできませんでした。
ダンボールに入れて捨てるなどありえないようなことをしている自覚もありますが、どうしようもありませんでした。
兎の子はジョングク・虎の子はテヒョンといいます。テヒョンの方が1つ年上です。
どうか、誰かに見つけて貰え、育てて貰えることを願っています。
よろしくお願いします。

ホソク

うわっサイテー

ホソク

自分の過ちには最後まで向き合えよ

この手紙を読んでしまうとこの子達が昔の自分に重なって見えた。

僕も昔親に捨てられ養護施設で育った身である

そう思うと、この子達の境遇に対しても、親の扱いに対しても可哀想で腹が立って……

でも、ダンボールの中で震える小さな命を放っておくほど僕の心は冷たくなれなかった、、

ホソク

ごめん。寒いよね……

ホソク

僕の家近くは無いけど、走ればすぐ着くからちょっと我慢してて

あまり意味が無いようにも感じるが自分の来ていたTシャツとジャケットをダンボールにかけ家路を急いだ。

僕の姿はと言えばシャツにジーパンという人に見られたら異様な光景ではあるが、

今はほとんど深夜で誰もいないことをいいことに、僕は全力で走った。

ホソク

ゼェゼェ

ホソク

つ、着いた…

ホソク

(腕が折れるかと思った……)

テヒョン

(˙꒳​˙ Iヒョコッ

ジョングク

I˙꒳​˙)ヒョコッ

ホソク

あ、ごめんちょっと待って、

ホソク

お風呂ため……なくていっか

ホソク

まずシャワー浴びよう!

シャアー

ホソク

(獣人の子を洗うことになるなんて思ってもみなかったな…)

テヒョン

ギャウッ!!

ホソク

うえっ!?

ホソク

な、何どうしたの?

ホソク

あ、怪我してる…

ホソク

ごめん、痛かったな…後で消毒しようか

ホソク

ジョングギ、お前は怪我してない?

ジョングク

キュー(´>ω<`)

ホソク

だいじょぶそうだね

ホソク

うん、綺麗になったし上がろうか!

ドライヤーで乾かしていくとジョングクの毛並みの柔らかさに驚く

ホソク

うわーフワフワ( *´꒫`)

ホソク

真っ白でかわいー

テヒョン

ヴー…ガプッ

ホソク

いたっ!?テヒョナどうしたの?

ホソク

ジョングギ取られて怒っちゃった?

ホソク

ごめん…僕に触られるの嫌かな…シャワーの時も嫌がってたし…

ホソク

でも冷えちゃうから少し我慢してね(><)

テヒョン

:( ;´꒳`;):プルプル

ホソク

(ずっと震えてる)

ホソク

あ、そうだ!怪我手当しようか…

ホソク

ちょっと見せてね…

見るとそこにはコケたりしてできたというより

人に殴られたり引っかかれたりして出来たような傷がいくつもあった。

テヒョン

プルプル

テヒョン

プル?

ホソク

グズッ

ホソク

可哀想に……お前ジョングギを守ろうと頑張ったんだねグズッ

ホソク

なのに挙句の果てには捨てちゃうなんて、酷いよ……ポロポロ( ; ; )

ホソク

ごめんねぇ、僕たち…大人の都合に付き合わせてグズッ

ホソク

もう、こんな目には合わさないから

テヒョン

スンスン……ガァウ…ペロペロ

ホソク

わっ、慰めてくれるの?

ジョングク

キュースリッ

ホソク

ははっ、ジョングギまで…

ホソク

お前達は優しいね…

ホソク

僕そんなにお金持ちじゃないけど…
きっとお前達をちゃんと最後まで育てるよ!

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