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黒羽快斗

ッ!!何で、それを…

社長

やっぱりね。

黒羽快斗

……………俺がおかしいって言いたいのかよ。

工藤新一

いや、俺らもお前と同じだ。

黒羽快斗

!!

服部平次

俺らみたいなんは"異能力者"っちゅうらしいで。

黒羽快斗

いのう…りょく…しゃ……

沖田総司

ここも表向きは探偵事務所やけどなぁ、裏じゃそっち方面の問題を解決する便利屋みたいなもんやな。

社長

君にはね、ここの一員になって欲しくてさ。

黒羽快斗

………嫌です。人助けなんて、死んでも御免です。

工藤新一

ピクッ

社長

……どうしてかな?

黒羽快斗

人間は欲深い。腹が空けば食料を欲し、欲しいものがあれば奪う。地位や権力、金を得るためならば他人を蹴落とすことも厭わない。
そんな悪魔に、期待なんてするだけ無駄だ。

俺の親戚たちだってそうだ。

さんざん俺を罵倒した挙げ句、莫大な遺産があると分かった途端に、目の色を変えて俺に擦り寄ってきた。

猫なで声で優しく語りかけてきた。

けどその目に映るのは俺ではなく遺産だけ。

工藤新一

悪魔、ねぇ…

そう呟くと、新一は真っ直ぐに俺を見据えた。

工藤新一

別にいいんじゃねぇか?

黒羽快斗

………は?

……こいつも、あのクズどもと同じなのか。

工藤新一

俺は全ての人間の欲望が叶えばみーんな幸せになれるんじゃないかって思う。そんな世界にするのが俺の夢であり、欲望だ。

黒羽快斗

……はっ、何を甘えたことを。

工藤新一

期待……だっけ?そんなの、はなからしてねぇよ笑

工藤新一

………あ、でも別の意味ではしてるのかもな?

黒羽快斗

別の意味……?

工藤新一

そういうことを平気でする奴らは、逆にされる側になっても文句は言えないだろ?つまりは都合良く利用して、要らなくなったら捨てられる便利な道具になるってことじゃねぇか!

黒羽快斗

っな!?

……こいつは、一体何を言っているんだ。

工藤新一

人間としての価値は期待してないけど…モノとしての利用価値の点では期待してるぜ?♡

新一は、それはそれは綺麗な笑みを浮かべてそう言った。

服部平次

気ぃ付けぇ、この中じゃ工藤が一番ヤバいからのぉ

黒羽快斗

…………

工藤新一

悪魔を絶ちたいなら、自分自身が悪魔になる。これは必須条件だろ?

沖田総司

それとなんか勘違いしとるようやから言っとくけど、別に俺たちがしとるんは人助けやないで?

黒羽快斗

…は?人から依頼受けてんだろ?

服部平次

んー、まぁ見方によっちゃぁ人助けやけどなァ…

工藤新一

お前の言葉を借りるなら_悪魔の排除、だな。

社長

どうかな。少なからず君にもメリットがあると思うんだ。

俺にもメリットが…

この人たちなら、俺を受け入れてくれるのか?

黒羽快斗

……分かりました。俺も__

『気持ち悪い…』

『お前の居場所は何処にもねぇんだよw』

『お前なんか、生まれてこなければよかったのにな。』

黒羽快斗

__ッ…(しゃがみ込む)

服部平次

おいっ、大丈夫か?

沖田総司

なんや、具合でも悪いんか?

やっぱりだめだ。

俺なんかに、誰も__

工藤新一

………お前に何があったかなんて知ったこっちゃねぇが、少なくとも俺たちにははお前が必要だ。

黒羽快斗

っ!!

工藤新一

だから、来い。黒羽快斗。

あぁ

この人たちは、あいつらとは違う

俺を必要としてくれる。

俺自身を、見てくれている。

黒羽快斗

…………はい。

沖田総司

よっしゃ!そうと決まれば、力試しや!

服部平次

そやなぁ。工藤、行ったれ!

工藤新一

はぁ?めんどくせぇ、オメーが行けよ。

沖田総司

えぇやんかぁ〜。なぁ、社長もそう思うやろ?

社長

うんうん。新一行ってきなぁ〜

工藤新一

えぇ………ぁー、じゃあよろしく頼む。

黒羽快斗

お、おう…

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