叶
叶
叶
注意⚠️ トラクロのBLです 地雷さんと純粋さんは逃げよう☆ ご本人様にご迷惑のないように! nmnm注意だぜ‼︎
クロノアさんの心の声
効果音 声
野良ねっこ
夏。俺はいつもの交差点で 黒猫と戯れていた。
クロノア
野良ねっこ
クロノア
綺麗な黒い毛を、優しく撫でる。 みんなは多分、こいつのことを 俺みたいだと言うだろうが
俺は…
???
後ろから声が掛かる。元気で、 明るくて、騒がしい声。
クロノア
ぺいんと
しにがみ
2人はぺいんととしにがみくん。 同じ高校の後輩であり、親友。
ぺいんと
しにがみ
クロノア
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
2人が話し始めたので、俺は また野良猫を触る。
黒くて、意外と筋肉がついていた。 やっぱりあいつに似ている。
俺の、好きな人に
???
クロノア
ぼーっ、としてたら いつの間にやら来ていたらしい。
猫とは名残惜しいが、 立ち上がって、彼を見る。
クロノア
トラゾー
彼はトラゾー。ぺいんとと同い年で、 ぺいんとたちと同じく後輩であり親友。
トラゾーは俺の後ろの朝日に、 眩しそうにている。
俺はそんなトラゾーが、好きだ。
優しくて、頼り甲斐があって、 かっこいい
でも今年でこの高校にいれるのは最後。 もう3年の夏。時間がない。
でも、俺は、
この夏、告白するつもりだ。
通学路を進む。不意に、 髪を触られて、体が跳ねてしまった。
クロノア
トラゾー
…うっそだぁ〜(汗 好きな人に寝癖を晒すなんて 恥ずかしい以外の何でもない。
クロノア
今すぐ確認したい。 時間を戻して、ちゃんと治したい。
ぺいんと
トラゾー
クロノア
トラゾー何言ってんのぉ⁉︎⁉︎
いや違う違う!多分違う意味! 俺自意識過剰すぎ‼︎
と、心の中で叫んでいると、 しにがみくんが、口を開く。
しにがみ
しにがみ以外
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
クロノア
叫びながら走るみんなを 後ろから眺める。
仲良いな… こういうのを見ると、関係が崩れそうで 告白を辞めてしまいそうになる。
でも、決めたことだ。 やらないより、やる後悔。
俺は、やるぞ。
クロノア
昼休み。顧問の先生を訪ねて プリントを3枚追加してもらった。
みんな用に、3枚。
サプライズとして、 みんなには何も言っていない。
でも、1番最初に渡したいのは、 好きな人だろう。
と、曲がり角を曲がると、 例の好きな人が、とぼとぼ歩いていた。
クロノア
トラゾー
急に話しかけ過ぎたか、 相当驚いて、振り返ってくれる。
トラゾー
クロノア
持っていた紙を1枚渡す。 トラゾーは不思議そうに受け取って、 じっくり紙を見ている。
トラゾー
クロノア
残った紙をひらひらとさせる。 1番最初にトラゾーに渡したかったから 会えてよかった。
暫くじっ、と紙を見ていたが、 ぱっ、と顔を上げた。 目を輝かせていた。
トラゾー
喜んでくれたみたいでよかった。
俺は、この試合に賭ける。 全てを。
クロノア
トラゾーはちょっとびっくりして、 それから笑顔になった。
トラゾー
そんなトラゾーにどきっ、とする。
そんなトラゾーに応えるように、 しっかりと頷いて見せた。
クロノア
大会当日、とか言ってる程 俺の心の余裕はない。
最後の大会で、しかもこの大会に 全て賭けてる‼︎緊張しない方が無理‼︎
俺は、勝つ。
勝ちたい。
おれは、この大会で、勝ったら
トラゾーに告白する。
ついに始まった開会式。
言葉全てが右から左へ流れていく。 何を言っているのかもう 分かったもんじゃない。緊張しかない。
そういえばみんなは何処だろう、と 軽く見回すが、分からなくて断念する。
開会式が終わったらしい。 一度、控え室に戻る。
その際にみんなを見つけた。 好きな人は一段と目を引くものだ。
小さく手を振る。 トラゾーも、手を振ってくれる。
口パクで、がんばって、と 言ってくれる。
嬉しい。より、勝ちたくなる。
クロノア
弓道部の同級生
クロノア
次は俺の番だ。そう思うたび、 緊張して仕方がない。 泣きそう。逃げてぇ…
俺の番。深く深呼吸する。 独特な雰囲気。
注目されている。 緊張がピークに差し掛かると同時に、
心が冷静になっていく。
そ、と手に弓矢を取る。これで弓矢に 触れるのは、最後かもしれない。
的を見やる。 的に合わせ、弓を引く。
目を閉じる。
走馬灯のように、思い出が走る。 何故かは知らない。
目を開ける。 的から絶対に目を離さない。
トラゾーの心も、こんな風に 射止められたら、
どれだけ幸せだろうか。
覚悟を決める。
そっと、弓から手を離した。
パァンッ__
ぺいんと
しにがみ
クロノア
褒めてくれる2人。 俺の手にはトロフィーと表彰状。
優勝した。できた。
的のど真ん中に刺さった矢と、 周りに混じった、みんなの歓声が 未だ頭に響いているよう。
トラゾー
クロノア
トラゾーも褒めてくれる。 でも、本番はまだ終わっていない。
なんならここからだ。
トラゾーと夕日が重なり、 その景色にそのまま溶けていくようで、 綺麗、だけど、いなくなりそうだ。
クロノア
トラゾー
振り返る。夕日が眩しい。
でも、目を離しては チャンスを逃すようで嫌だった。
クロノア
クロノア
言いたいことを、順番に言っていく。
トラゾーは、静かに聞いてくれている。
こういうところが、優しくて好きだ。
クロノア
クロノア
初めて会った時から、ずっと変わらず 優しかった。そこに惹かれた。
日常が彩られて、楽しくて、 学校に嬉々として行くようになった。
クロノア
クロノア
手が震える。 これを言ったら、もう戻れない。
怖い。でも 大切なことは、目を見て伝える。
ここまで来た。
クロノア
クロノア
クロノア
付き合ってくれませんか
いった。 いってしまった。
こわい。
固まっていると、トラゾーが動いた。
近づいて、腕を伸ばして、
そっと体を包まれた。
びっくりして、喉から変な音が出る。
クロノア
トラゾー
遮られる。 なにをいわれるのか、わからない。
トラゾー
クロノア
トラゾー
トラゾー
クロノア
一緒だ。怖かった。でも、 ここしかないと思った。
トラゾーの次の言葉が 予想できなくて、心臓が暴れる。
トラゾー
トラゾー
俺も貴方が好きです
びっくりした。
りょうおもいだった。
トラゾーの腕に力が入る。
嬉しい。
信じられなくて、目の前の好きな人を 抱きしめる。腰に腕を回して、 力を入れる。
緊張がとけ、何に対してか分からない 涙が溢れる。
クロノア
そういうと、背中や頭を撫でてくれる。 優しく、丁寧に。
優しい、嬉しいに混じった 気持ちいいは、なんなのだろうか。
ぺいんと
しにがみ
トラゾー
今口を開いたら鼻声な 気がして、トラゾーに顔を埋める。
ぺいんと
しにがみ
ぺいんと
しにがみ
わーわーと、2人。 俺らの親友はみんな優しい。
トラゾー
クロノア
恥ずかしいことを言ってのける トラゾーに、顔が熱くなる。
ぺいんと
しにがみ
クロノア
笑う。幸せで、笑みが溢れる。
不意に、トラゾーの顔が近づく。
ちゅ、っ
小さなリップ音。
きすされたことに頭が追いついたのは、大分経ってからだった。
クロノア
トラゾー
奥でぺいんとたちが目を丸くしている。
心臓を打つスピードが早まり、 顔に熱が集まる。
そっと、自分の唇に触れる。
クロノア
トラゾー
クロノア
そういうと、トラゾーは微笑んで、
また、キスをした。
初めてのキスは、甘くて、でも、 しょっぱかった。
叶
叶
叶
叶
叶
叶
叶
コメント
5件
はぇ…、やっぱ叶さんのストーリー性が大好きすぎるんですよ…っ、 何…、ほんと…いや…、ほんとに… 大好き…大好きすぎる…ほんとに…