BRAUL punch

俺の名前は西園寺 蓮！最強を目指す男だ！筋トレ好きで脳筋だ！

蓮は振り返ると、目の前に小柄な不良が立っていた。いつも通りの街の喧嘩、だが今日は妙に空気が張りつめている。

れんは肩をすくめ、拳を構える。俺としては、こういう程度の相手は朝飯前だ。

一歩踏み込むや否や、不良が飛びかかってくる。だがれんの視線は冷静だ。 **パンッ！**拳が当たると同時に、不良は吹っ飛び、路地の壁に叩きつけられる。

しかしその瞬間、背後から異様な気配が迫る

蓮が振り返ると、そこに立っていたのは規格外の強者。身長は俺より少し高い程度だが、筋肉の盛り方、動きの速さ…全てが常人離れしていた。

言い終わるか終わらないかのうちに、強者が飛びかかる。れんは全力で回避し、反撃に出る。

ドンッ！バキッ！

拳と拳がぶつかる衝撃で地面が微かに割れ、れんの腕が震える。

強者は笑うだけで反撃せず、間合いを測る。れんも全力で打ち込むが、全て受け止められ、カウンターが飛んでくる。

膝を取られ、バランスを崩す

そして息を整え、れんは叫ぶ

その瞬間、身体が震える。拳に力が宿り、筋肉が限界を超えて動く感覚。

強者が手を緩めた隙に、れんは反撃に転じる。拳が空気を切り裂き、強者の肩に命中。だが、吹っ飛ばすには至らない。

…強すぎる

二人の戦いは街の路地を駆け抜け、壁にぶつかり、屋根の上で跳ねる。拳の連打、蹴り、投げ。全てが圧倒的な速度で交錯する。

強者が一歩退き、微笑む。

路地に静寂が戻る。れんの体は疲弊しているが、心は燃えたぎっていた。 戦いの中で、れんは確かに感じた――自分にはまだ上限がある。そしてその上を目指すしかない。 次なる戦いの幕が、今、静かに上がったのだ。