どうしてこんな目に…
重音テトはボーカロイド事務所に行った。
喜んでもらえると思ってた。
楽しく過ごせると思ってた。
でもそれは……
間違いだった。
「ボーカロイドじゃないんでしょ?」
「偽物じゃん。」
「ヲタクどもに作られたってことでしょ?
きもちわる〜w」
「あなたなんか仲間じゃない。」
「どうせ適当に作られて捨てられたから
ここに来たんでしょ?」
「「「「「こっちの世界にくるな。」」」」」
「「「「「偽物め。」」」」」
……ただ、5人だけ。優しくしてくれた人達がいた。
こんな私に。
捨てられたと言われた私に。
「私達もデビューしたばかりはこうだったよ。」
「それを変えていったんだよ。」
「偽物とか関係ない。」
「歌を歌うものは、みんな一緒だよ。」
「歌は、みんなを繋ぐんだよ。」
「「「「「君たちみたいに……」」」」」
「「「「「ね?」」」」」