元 カ レ と 同 じ ク ラ ス に な り ま し た 。
中学2年の春。
些細な誤解と幼さが積み重なり、言い合いの末に喧嘩別れしたふたり。
「もういい」「勝手にして」と吐き捨てた次の日、
彼は突然、家庭の都合で転校してしまった。
仲直りする機会も、気持ちを伝える時間も、何も残らなかった。
それから二年。
高校1年生の春。
再会した瞬間、目が合った。
話しかける勇気も、素直な言葉も、簡単には取り戻せない。
すぐそばにいるのに、距離だけが遠い。
気まずさと後悔を隠したまま、すれ違う日々。
それでもふたりは、あの頃果たせなかった言葉を胸に、
少しずつ、少しずつ近づいていく。
本当は謝りたい。
本当はまた笑い合いたい。
高校という新しい場所で、
過去と現在、後悔と本音がからまりながら、
もう一度、ふたりは関係をやり直すチャンスを手にしていく。
これは、
失われた恋が、もう一度ゆっくりと熱を持っていく物語。